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参観者全国最大規模! 「学習公開・研究発表会」開催迫る
kyoikujin
2008/5/31 掲載

 来る6月19日(木)、20日(金)の2日間、東京都文京区の筑波大学附属小学校において、初等教育の研究授業としては全国でも最大規模の参観者が訪れる「学習公開・研究発表会」が開催される。

参観者は数千人規模

 この「学習公開・研究発表会」では、筑波大学附属小学校の現役教諭による公開授業及び研究協議会のほか、筑波大学の研究者などが参加して教科ごとの分科会が開かれる。
 平日の開催にもかかわらず、例年、全国から数千人の現場教諭や研究者が参観に訪れる。雑誌やテレビ等でおなじみの有名教諭の授業は、授業が行われる教室で参観できない人のために、別教室でモニター中継されるほどの大盛況ぶりだ。

新学習指導要領とも密接な関係の研究テーマ

 今回の研究テーマは「『子ども力』を高める―『子ども力』を高めるカリキュラム」(第四年次・最終年度)で、“「活用する力」を育む指導法”、“「伝えあう力」を育む指導法”など、3月に告示された新学習指導要領の重点事項とも密接な関係のテーマで各教科の授業が展開される。
 「文学作品で育む『言葉の力』と『子ども力』」と題し、4年生の授業を行う国語科の二瓶弘行教諭は、「文学作品は基本的な構造を考えながら読むと感動が大きくなる。そこで、“読み方”を教える授業を提案したい。また、これまでも実践してきた音声言語活動“語り(暗唱)”も授業に取り入れたい」と語る。新学習指導要領で重視されている“言語活動”や“表現力”を視野に入れた授業の提案と言えるだろう。

授業後の研究協議会も白熱

 各授業の後には、約1時間にわたり、授業者と参観者による研究協議会が開かれる。全国から授業の腕に覚えのある現場教諭も多数参加するため、この研究協議会も例年白熱したものになる。規定の時間が終了した後も、自然と授業者の周りに多くの参観者が集まり、質問したり、議論が行われたりする光景が各教室で見られる。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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