3日の産経新聞の記事によりますと、日本・韓国・中国・台湾で、「父親の権威が常に尊重されるべきか」という問いに「賛成」と回答した割合が、4か国中最下位という、日本のお父さんたちには耳の痛いアンケート結果が報告されていました。一方、同アンケートでは、「夫は仕事、妻は家庭」というような考えをもつ割合も日本では低いという結果ですが、実際のところはどうなのでしょうか。男性が家事や育児に協力的なのでしょうか。
厚生省が平成14年度に目標としていた男性の育児休暇取得率10%に対して、平成17年の取得率は0.5%。この数字を見ると、まだまだ育児の面で、父親の参加は十分ではないようです。会社では、男性の育児休暇の取得に対して周囲の目が冷ややかであったり、取得することにより、不利益な扱いを受けることが育児休暇取得を阻む理由になっているようです。
また、自分が育児休暇をとることが、同僚の迷惑になるということを気にする方も多く、育児休暇を申請しても一週間や10日という例も多いそうです。5月27日の毎日新聞の記事では、厚生労働省がこの現状を打破するため、複数回に分けての育児休暇の取得を可能にすることや、父母両方が取得する場合にのみ、育児休暇を半年まで延長できるようにするなど、従来の制度を改正する方針を固めたというニュースを伝えています。
この制度が施行されれば、もう少しゆったりと両親そろって育児に参加したり、ご家庭のスタイルにあわせて、家事分担や育児をすることができるかもしれません。
前述の4か国アンケートでは、夫が家事をする頻度も日本は最下位だったそうです。育児休暇を取得すること以外でも、日頃の家庭サービスで、父親の権威、家族の満足度アップは期待できそうです。父の日は「お父さん、いつもありがとう」と心からお祝いの言葉を贈られたいものですよね。仕事も大切ですが、家族サービスもがんばって、お父さん!
- 未来子育て:第一部・男と少子化/1(毎日新聞)
http://mainichi.jp/life/edu/news/20080405ddm013100003000c.html - 「妻は家庭」過半数が反対、夫婦間の役割分担流動化? 内閣府調査(2007/10/2)
http://www.meijitosho.co.jp/eduzine/news/?id=20070302
家事はともかくとして、子どもにとってお父さんの代わりはいないので、お母さんにまかせきりでなくて、時間を捻出して子育てに参加してほしい。実際に育児できなくても、奥さんから子どもの話をされた時には、疲れていても積極的に聞いて一緒に考えるとか。