きょういくじん会議
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自宅では集中できない―レンタル自習室の活用
kyoikujin
2008/6/23 掲載

 1か月後は夏休み、受験生にとっては、「夏からが勝負!」というところでしょうか。自宅では集中できない…そんな時は図書館にでも行って…と思いますが、最近は「レンタル自習室」を利用する受験生もいるとか。
 これは、予備校の自習室でもなく、図書館でもなく、自習室という場所のレンタルです。

 「レンタル自習室」とは、自分専用の勉強スペースが借りられ、荷物を置いておくことも可能な場所のことです。多くが図書館の閉館時間より遅くまで営業しています。予備校や図書館のように、席取りのストレスはありません。
 予備校の自習室や図書館があるのに、わざわざこのようなスペースを利用する人がいるというのは、これらの特徴に価値を感じる人が多いということでしょう。

 価格帯は月額1万円から2万円が相場のようです。ロッカーや引き出しに鍵がついていたり、ドリンク無料は当たり前。空気洗浄器などの配慮もあるようです。

 また、時間制のところもあります。自分専用の場所ではないため、荷物を長く置いておくことはできませんが、「試験前の10日間のみ使用したい。」というときに便利です。会員になった上で、1時間500円から1000円で借りられます。

 音への配慮もされており、パソコンを使用するスペースを限定していたり、電卓もソフトタッチのものと指定があるところが多いです。

 レンタル自習室は、都心に多くあるようです。人口密度が高く、騒音や席取りのストレスから開放されたいという事情が反映しているのでしょうか。また、夜遅くまで営業しているところも多いので、受験生は勿論、社会人が資格取得にむけて利用することもあるようです。メダリストクラブでは、親子でも利用できる個室というサービスもあり、お受験を想定した需要を見込んでいます。

 例えば、塾や予備校に行った上で、自習室もレンタルというとお高くつきそうですが、集中できる空間への投資なら効果はあるかもしれません。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
コメントの一覧
5件あります。
    • 1
    • 名無しさん
    • 2008/6/24 9:01:01
    ついにここまで!という感じで車内広告を見ていました。
    きょうだいも少なく、自分の部屋も与えられている子どもが多いというのに、自宅で集中して勉強できないなんて、贅沢すぎるー。
    • 2
    • 名無しさん
    • 2008/6/24 9:02:09
    図書館を当然の自習場所のように書いてますが、図書館の席はあくまでも読書したり、図書館の本を参考にレポートを書いたりする場所では。受験生に占拠されて本来の用途で使いたい人が使えないのは問題あると思います。
    • 3
    • 名無しさん
    • 2008/6/24 9:09:24
    自習室のサービスの一環で、休憩室もあるそうです。結構リッチな感じがしました。
    • 4
    • 名無しさん
    • 2008/6/24 18:34:09
    「自宅では集中できない」というのは、子どもの集中力、自律性、けじめが失われてきているということでしょうか。場所を変えるのではなく、こういった力をつけるよう指導したほうがよいのでは・・・。
    • 5
    • 名無しさん
    • 2009/12/11 11:28:04
    1番と4番の意見に大賛成!誘惑に打ち勝って勉強できてこそ社会で役立つ人間になれると思う!何でも金で解決するな!と思います!
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