本日から、フジテレビ系で、ドラマ「モンスターペアレント」が放映される。モンスターペアレントといえば、きょういくじん会議でも度々話題に取り上げているが、学校に無理難題をつきつける保護者のことを指し、彼らの出現は今や社会現象ともいわれている。昨年は同じくフジテレビ系でいじめを題材にした漫画「ライフ」がドラマ化されたが、ついに最近話題の「モンスターペアレント」までもがドラマの題材に、と思った方も多いのではないだろうか。
モンスターペアレントの問題はニュースでも度々取り上げられ、教育現場はかなりこの問題に頭を悩ませているようだが、現場から遠い人には、言葉自体を知らなかったり、知っていても具体的に実感がわかない、問題をあまり意識してはいないという人も多いだろう。「モンスターペアレント」というタイトルのドラマが始まるということで、教育現場と離れたところにいる人にも悩ましいこの問題の実態を知ってもらったり、自分では気づかずに学校に無理難題を言ってしまっている人に気づきを促すことを番組に期待する見方もあるようだ。
一方で、「モンスターペアレント」という言葉が浸透していくことにより、保護者側と学校側の隔たりが余計に大きくなることを懸念する声もある。小野田正利大阪大教授は、『追い詰める親、追い詰められる学校』(中央公論新社)で、「モンスターペアレント」という言葉の与える印象が、保護者と学校の対立を煽ることへの懸念を示している。また、6月25日の産経ニュースによると、同教授は『親はモンスターじゃない!』(学事出版)という本を出版したそうだ。この本のサブタイトル「イチャモンはつながるチャンスだ」にある通り、クレームをつけることは保護者と学校が互いに理解しあうための機会であるのに、「モンスターペアレント」という言葉の流行によって、「言葉が一人歩きし、関係改善の努力をしなくなる危険性がある」ことを指摘しているという。
さて、ドラマ「モンスターペアレント」の内容は、単なる保護者側へのバッシングにならないように意識されているらしい。番組公式サイトでの、主演の米倉涼子さんのインタビューには、「タイトルだけ見ると保護者側に非があるように受け取ってしまうかもしれませんが、そうでない例も出てきます。今後、教育委員会の手伝いをしている樹季が保護者側に共感する展開も出てくると思います。」とある。
単に「モンスターペアレント」の出現を煽るのではなく、保護者側と学校側の関係について考えさせられるきっかけになること、少しでも相互の理解が深まることを目指して、メディアの力が良い方向にはたらいてくれることを期待したい。
- モンスター親は日英米共通? タイムズ記事に共感コメント(J-CASTニュース)
http://www.j-cast.com/2008/06/10021573.html - 外部委託始めます―モンスターペアレントへの対応(2007/7/23)
http://www.meijitosho.co.jp/eduzine/kaigi/?id=20070159
しかし、「お客様は神様です」という言葉が必要以上に独り歩きして定着している中で、さらに欧米型の権利意識が入ってきてしまったので、教育現場に限らずあちこちで悲惨なことになってますね。しかも学校は「こっちにもお客を選ぶ権利があるんだよ」と言えないところ、民間より厳しいですね。
たしかに学校側にとっては厳しいですね。
しかし、ドラマはなかなか中立な立場をとっていましたね。
佐々木蔵之介が
「学校と保護者は理解しあえる」とか言っていたような。
白雪姫が25人…?
ほんとですか。
教育に志のない人に関わって欲しくないなんて言ってましたけど、弁護士は冷静に法律のプロとしての関わりを求められているわけで、教育への志を求めるのはお門違いなんじゃ・・・と思いました。
保護者が教育を聖域とみなさないならこちらもそれなりの対応があるはずだ。
このドラマ、いっつも保護者に言い負かされてすごすご退散してくるケースが多いように思いますが、もう少し弁護士らしくビシッと保護者に言って欲しいです。
教育関係者が監修しているはずと思いますが・・・。