指導要領「解説」社会科編―「沖縄戦」など明記
2008/7/10 掲載
- きょういくじん会議
1日に文科省より小学校指導要領解説が公表され、社会科編(ZIP)では、6月30日の記事でもお伝えした通り、初めて「沖縄戦」などについて明記された。
社会科の目標・内容については「社会生活や我が国の国土に対する理解」「自然災害の防止の重要性」「よりよい社会の形成に参画する資質や能力」といった点を重視して改善が図られ、例示されている。
新しく追加された内容では、「世界の主な大陸と海洋、主な国の名称と位置」では世界の六大陸と三海洋を、新たに領土を内容として位置づけた「我が国の位置と領土」では北端、南端、東端、西端、日本列島の周りの海をテーマとして取り上げ、北方領土について不法占拠されていること、返還を求めていることを扱うよう例示した。
「47都道府県の位置と名称」の学習でも地図活用が明記されているが、上記の項目を中心にこれまで以上に地球儀や地図帳・白地図を活用した学習、また「世界の中の日本」を意識した学習が求められるようになるだろう。
また、ニュースに大きく取り上げられた「沖縄戦」明記だが、戦争の被害についてはこれまでも教科書には盛り込まれていた。今回「各地への空襲、沖縄戦、広島・長崎への原子爆弾の投下」と解説に明記されたことにより、戦争時の国民生活・被害について、より丁寧に授業で扱うことになる。
この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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