- きょういくじん会議
自分が本当に知りたいことを学べたら、どんなに楽しいだろう―皆さんはそんなことを考えたことはありませんか? 主に高校生自らが学びたいテーマを提案し、時には自分が講師になったり、または専門家に講義を依頼したり…そんな夢のようなセミナーがこの3連休に愛知県で開かれました。
愛知サマーセミナーによると、およそ20年前から愛知県で毎年開催されているようです。会場となる高校の生徒が中心となり教師や保護者、市民が一体となって企画・運営を行い毎年大盛況のこのセミナー。講義内容は現代の社会が抱える問題から、日常の学校では学べないようなユニークなものまで幅広く、およそ1000の講座が開かれました。しかも、学びたいと思えば誰でも無料で参加できるというのが大きな特徴の1つではないでしょうか。
講義の中には、薬害肝炎原告団の一人である福田衣里子さんを講師に招いての「社会は動く!〜福田衣里子さんをお招きして」や発展途上国における人身売買の現状など、現代社会が抱える問題と正面から向き合ったものが多く見られました。
一方で、受講生がそれぞれ怖い話を持ちより、みんなで涼しくなろうという「怖い話を語ろう!」、ダンス部によるダンスレッスン、ほかにも、交通事故防止にも役立つ「光るオリジナルTシャツを作ろう!」など、親子で参加しても楽しめそうな講義も多く開講されました。
高校生が中心となって学びたいことを真剣に考え、企画運営を行う『サマセミ』。そんな夢のような学校も今年は21日に全日程を終えました。日々の生活の中で、自分が学びたいと思ったことを直接学ぶ機会がほとんどないというのが現状ではないでしょうか。愛知県だけでなく、日本中でこのような学校が開かれればいいですね。学ぶ楽しみを感じられる生徒がこの先、どんどん増える事を期待しています。