きょういくじん会議
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3年に一度のアートの祭典―横浜トリエンナーレもうすぐ開催
kyoikujin
2008/8/23 掲載
ART iT (アートイット) 2008年 07月号 [雑誌]

 横浜トリエンナーレが今年、9月13日から11月30日まで、新港ピア、日本郵船海岸通倉庫(BankART Studio NYK)、赤レンガ倉庫1号館ほかで開催されます。世界最先端の現代美術に触れることのできる、3年に一度の展覧会です。

 2001年から行われている現代美術の国際展の「横浜トリエンナーレ」、今回は第3回目です。総合ディレクターである水沢勉氏の掲げるTIME CREVASSE(タイムクレヴァス)というテーマに基づき、世界中から60〜70名の作家を選定し、作品を展示します。作品のジャンルは幅広く、絵画や写真、映像、インスタレーションなどがあります。上記のメイン会場のほか、山溪園やランドマークプラザなどにも作品が展示されたり、パフォーマンスが行われたりします。このような開催地・開催場所を生かした作品(サイトスペシフィック・ワーク)も数多く、街全体で「現代アートの祭典」が行われます。会期中は、シンポジウムや、ワークショップやギャラリー・トークなどイベントも行われます。

 総合ディレクターの水沢勉氏は神奈川県立近代美術館の企画課長。全体テーマのTIME CREVASSEは、アートの力は時間の深淵のかたわらで個人と社会、国家、性差、宗教などの相互の差異を感じることにあり、またその深淵に橋をかけるものであるとして、横浜からアートによる橋をかけたいという思いを込めてつけられました。
 参加アーティストも多彩で、1998年のアジア競技大会(バンコク)開会式・閉会式の共同演出を手がけたこともあるタイのピチェ・クランチェン氏、96年にターナー賞(ロンドン)を受賞した英国のダグラス・ゴードン氏、03年に第一回アサヒビール芸術賞を受賞した日本の内藤礼氏、オノ・ヨーコ氏などがいます。

 体験できたり、触ったり、という普通の展覧会よりアートを身近に感じられる横浜トリエンナーレ。長い会期なので、ぜひ足を運んでみてください。アートは詳しくないという方や、現代美術は苦手という方も、きっと、楽しめることと思います。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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