中学校「解説」社会科編―竹島を初めて明記
2008/7/30 掲載
- きょういくじん会議
14日に文科省より公表された「中学校学習指導要領解説」。
「社会科」(ZIP)では、小学校と同様「沖縄戦」が盛り込まれ、初めて「竹島」が明記された。
14日に公表された中学校社会科の解説では、歴史的分野の「現代の日本と世界」の項目で、小学校の解説書に続き、我が国の国民が大きな戦禍を受けた事例として、「各地への空襲」、「広島・長崎への原子爆弾の投下」とともに初めて「沖縄戦」を明記した。
また「自衛隊」について、これまでは成り立ち(設置するに至った経緯)を教えるケースが多かったが、「我が国の防衛や国際社会の平和と安全の維持のために果たしている役割について考えさせる」と明記し、役割について教えるよう求める形になった。「国際貢献」の授業として、自衛隊の海外での活動を教材とするケースも考えられるだろう。
日韓両国が領有権を主張している竹島については、「我が国と韓国の間に竹島をめぐって主張に相違がある」という形で初めて記載。これまで指導要領や解説に北方領土の記載はあったが、竹島については日韓関係への配慮などで見送られてきた経緯があり、教科書会社でも14社中4社しか記載していなかった。
解説に明記されたことにより、教科書でもこれまで以上に扱われることが予想される。
この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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