きょういくじん会議
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郷土(ふるさと)の文化を授業に―阿波踊りを通じた実践
kyouikujin
2008/9/5 掲載
日本の祭り~阿波踊り

 “踊る阿呆に見る阿呆♪ 同じ阿呆なら踊らにゃ損々♪”夜空に響く鉦(かね)の音聞けば、自然と体が動き出す―そうです。ご存知「阿波踊り」です。郷土の文化の見直しが言われて久しい今日この頃ですが、この文化が教材として熱い(暑い)注目を浴びています。今回はこの阿波踊りに触れて来ました!

一心に踊る子ども達 先日、本場徳島の阿波踊りを観に行って参りました。中でも印象的だったのは、額に汗しながら一心に踊る子ども達の姿。ご当地では大人に混じって練習を重ね、披露するケースが多いのですが、運動会での全校種目として取り組む学校も多いのだとか。盛り上がりそうですね!

 さてこの阿波踊りですが、全国的に集団活動の「指導法」としてますます注目が高まっているとのことです。クラスで、学年で、踊りを教材として授業に取り入れます。様々な活動例を見ていますと、その効果の高さ、反響に驚かされます。
 例えば―

  • 小学6年生の思春期の生徒達が、クラス一体となって生き生きと踊りに取り組めた
  • 授業参観で発表して、多くの保護者の方の感動を得た

 また、「表情」「足のステップ」「手の振り」といった規準を設け、出し物に留まらない「評価材」としての活用例も多く見られます。阿波踊りはまさに、踊る喜び・楽しさ、発表のネタ、評価材と言った要素を持った万能の教材ではないでしょうか。

本場徳島の阿波踊り さらに新指導要領の音楽科では、小中とも「郷土の伝統音楽」の鑑賞が重視されています。加えて体を動かす踊りには、体力向上の期待も! 次の改訂を機に、全国の踊りがさらなる脚光を浴びるやも知れません。

 あなたも郷土(ふるさと)の踊りにもう一度触れてみませんか?

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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