きょういくじん会議
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読書の秋―本との新たな出会いを求めて
kyoikujin
2008/9/9 掲載
YAMAZEN 文庫本ラック CMCR-9060(NB)

 夏休みも終わり、読書の秋がやってきました。夏休み中、読書感想文に苦しんだ人も、読書三昧だった人もいることでしょう。
 これからの季節、のんびりといろんな本を手にとってみてはいかがでしょうか。この秋、オススメなのが「ブッククロッシング」という活動。今回は、その活動についてご紹介します。

 ブッククロッシングは、「世界中の街を図書館に!」「あなたの本を旅立たせよう!」をコンセプトに2001年にアメリカのRon Hornbakerさんとかおりさん夫妻によって始められた活動です(ブッククロッシングホームページ)。
 この活動によって、自分が読み終えた本を、捨ててしまったり、本棚にしまうのではなく、多くの人にその作品を読んでもらうことができるようになりました。さらにこの活動は、国内にとどまらず、国境を越えて行われていることも魅力の一つかもしれません。今では、世界中に68万人の会員がいて、約480万冊の本が登録されているようです。

 この活動は登録さえすれば、誰でも簡単に参加できます。まずは、旅立たせたい本の基本情報をウェブ上で登録し、発行されたBCID番号を記入したステッカーを本に貼ります。あとは、友人に直接渡したり、カフェやベンチに置いてくるだけ。
 人によっては、そのままゴミになったら…と不安になる人もいるかもしれません。しかし、「ブッククロッシングゾーン」という“本の休憩場所”がちゃんと用意されており、そこに置けば捨てられたりすることはありません。そこから、自分の本が世界に旅立っていくのです。

 時には、自分の本は今どこでどんな人の手に渡っているのだろう? と気になることもあるかと思います。愛着のある本ほど、気になるものです。でも心配はいりません。ホームページから、ちゃんと自分の登録した本がどこを旅しているのか、検索できるシステムまであるのです。

 本が旅をする―とても夢のある響きだと思いませんか? この活動を通して、新たな本と出会えるかもしれません。そして、自分の好きな本を人に勧めるよい機会になるかもしれません。
 この秋、多くの本があなたと出会えることを心待ちにしながら、世界中を旅していることでしょう。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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