
小さい頃、近所に紙芝居のおじさんがやってきて、楽しいお話を聞かせてくれたり、お菓子をもらったこと、幼稚園や児童館で先生や親に紙芝居を読んでもらい、わくわくしたこと、思い出しませんか?
近頃は、テレビやゲームの登場で、紙芝居の姿を見ることも少なくなりましたが、読み聞かせてもらう紙芝居の素朴な楽しさとテレビ画面の迫力を併せ持った新商品『テレしばい』が発売されました。
8月にコナミから発売された『テレしばい』は、テレビのリモコンのような形のコントローラーをテレビの入力端子に接続し、操作ボタンで読みたい物語を選びます。そして、本体のマイク部分に向かってテレビ画面に表示される文章を読むだけという簡単さ。
紙芝居のように紙をめくる手間もなく、話す時の間の取り方に迷うこともありません。また、登場人物によって声色が変わる機能や、場面にぴったりの効果音が流れる機能もついているそうですので、誰でも簡単に臨場感あふれる物語が読めそうです。さらに、本体に入っている物語のほかにも通販サイトを通じて新しい物語を追加で購入することも可能ということ。今年の日本おもちゃ大賞イノベーション部門優秀賞を受賞したのも頷けます。
読み聞かせは、子どもの想像力を高める効果もさることながら、親子の愛情が芽生える大切な時間。小さい頃には寝る前に読み聞かせをしているという方も多いと思いますが、お子さんが自分で本を読むことができるようになると、読み聞かせをする機会も少なくなってしまい、代わりにゲームをしたり、テレビを一人で観る時間が増えてしまっているように思います。
今更絵本の読み聞かせなんて、と思われる保護者の方、お子さんもいらっしゃるでしょうが、このような新商品を使えば、テレビを見る感覚で、物語の世界に惹きつけることができるかもしれません。また、お子さんが画面の文章を読むことで、上手に文章を読む練習になるかもしれませんよ。

絵本にするかテレビにするかどっちかにすればという気もしますが、テレビっ子とアナログを繋ぐ解決策なのですかね。