きょういくじん会議
まじめなニュースからやわらかネタまで、教育のことならなんでも取り上げる読者参加型サイト
校歌―秘められた思いを歌に託して
kyoikujin
2008/11/1 掲載
発掘!校歌なるほど雑学辞典

  10月4日の産経新聞では、母校の校歌を愛する人々による、東京校歌祭の模様を伝えています。
 校歌といえば、入学式にはじまり、学校での節目の行事には必ずといっていい程、歌われているものです。学校生活で一番歌った歌が、校歌だという方も多いのではないでしょうか。それだけに学校を卒業した今でも母校の校歌を歌うことができる方も多いことでしょう。今回は校歌に関して、最近の動きについて調べてみました。

 東京校歌振興会が主催し、今年16回目を迎えた東京校歌祭は都内19校の卒業生、約1000人が参加し、母校への思いを歌に託したようです。参加者の多くが60歳以上とのことですが、卒業後40年以上経っても青春時代を過ごした母校の校歌の歌詞は忘れることはないようで、歌詞を見て歌う人はほとんどいなかったとか。よく知られた話としてカラオケには有名大学の校歌が用意されています。同窓会で懐かしい旧友との再会したときに、ついつい歌いたくなってしまう人が多いのかもしれません。

甲子園では…

 白球にかける高校球児たちのひたむきな姿を見ることができる高校野球。甲子園に出場し、学校の校歌を歌うことを目標としている高校球児もいることでしょう。そんな高校野球では、1999年の第71回大会より試合の勝ち負けとは関係なく、2回の表と裏に両校の校歌を聞くことができるようになりました。熱烈な高校野球ファンともなれば、常連校の校歌を歌うことができる人もいるようです。

児童がつくる校歌

 最後に子どもたちが校歌をつくるという話題をご紹介します。近年、市町村合併や少子化の影響をうけての学校の再編が自治体で進められています。それに伴い新設校では校歌づくりをする学校もあるようです。京都府八幡市の小学校もそのひとつです。5月10日の京都新聞の記事によると、市内の八幡小とさくら小では、児童たちによる歌詞作りが進められています。校歌の歌詞といえば、校域内や自然風景や子どもたちの健やかな成長を願う歌詞が多いですが、子どもたちの感性によって作られた校歌には、どのような歌詞が生まれるのでしょうか。その仕上がりに期待が高まります。

 なお余談でありますが、筆者の母校の校歌は、ワルツのリズムでおなじみの三拍子の、少し珍しい校歌でした。みなさんも母校の校歌については、さまざまなエピソードや思い出があるかと思います。校歌について、思いをはせてみませんか。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
コメントの受付は終了しました。