「学校数学」の発展を目指して―日本学校数学教育学会発足
2008/10/25 掲載
- きょういくじん会議
今次の学習指導要領改訂で、小・中学校とも大幅な授業時数増が行われるなど、一層の充実が期待されている算数・数学教育。このような時代の流れにあわせて、研究の分野でも「日本学校数学教育学会」という新しい学会が発足することになった。
「学校数学」にかかわる研究の一層の充実を目指して
「日本学校数学教育学会」は、『筑波数学教育研究』などの発行を通した情報発信や、研究発表会、研究グループの助成等を行ってきた「筑波数学教育研究会」を前身としている。
設立趣意書(PDF)によると同会は、「思考力、判断力、表現力の育成に関しては、言語活動の充実とあいまって、これまで以上に学校数学への期待が高まって」おり、幼稚園〜大学で行われる数学教育、「学校数学」の教育の発展に積極的に貢献するために会を発展させ、より開かれた研究活動を展開することを標榜している。
教員免許更新の予備講習などにおいて、理論と実践の乖離の問題が指摘される中、学校現場での教科教育に焦点化した研究の充実は、時代の要請とも言えるものだろう。
第1回総会と発足記念行事開催
同会では、11月3日(月)に東京都文京区の筑波大学東京キャンパス大塚地区にて、第1回総会と発足記念行事開催として公開シンポジウムを開催する予定だ。
公開シンポジウムは「学校数学の現在と未来―新学習指導要領が期待する義務教育における算数・数学力に焦点を当てて―」というテーマのもと、現役の文科省教科調査官から現場教諭まで、様々な立場で「学校数学」にかかわるシンポジストによって議論が交わされる。
- 第1回総会と公開シンポジウムの案内(PDF)
http://www.human.tsukuba.ac.jp/~mathedu/society/gmsympo.pdf
この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。

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