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2000年の東アジアの変化が4分でわかる! 歴史地図2000
kyoikujin
2008/11/5 掲載
最新 地図で知る中国・東アジア (平凡社エリアアトラス)

 中学校の歴史の授業。殷、周、秦、漢…とさまざまに移り変わっていく中国の王朝名を覚えられず、苦手意識をもっている生徒さんもいるのではないでしょうか。今回は、東アジアの変化がわかるちょっとおもしろいフリーソフトを紹介します。

 名前は、歴史地図2000。その名のとおり、2000年間の歴史の流れがわかる地図です。さっそくスタートしてみると、歴史のロマンを感じさせる(?)BGMが流れるとともに、国が現れ、形を変え、新しい国がまた現れ…と繰り返されます。500年間の変化が約1分にまとまっているので、約4分で2000年の歴史を振り返ることができます。
 地図をみていると、まず驚くのが、「モンゴル帝国(元)」の大きさでした。画面いっぱいに広がっていく国をみていると、モンゴルの騎馬隊が草原を駆ける姿が頭に思い浮かびました。
 そして、もうひとつ、近代に入ってから、欧米諸国に侵略され分割された中国の姿というのも、こうして歴史の流れの中で目にすると、教科書に出ている地図を見る以上に印象に残りました。

 「アジアの歴史を学ぶ際に、常に地理的な感覚を含めて歴史が頭に入るように」。このソフトを作った方のお言葉です。教科書や資料集にもおもな時代の地図は掲載されていますが、やはり断片的になってしまいがち。その点この歴史地図2000は、より国の移り変わりがイメージしやすいですね。

 社会科の先生方とお話をすると、日本の歴史とあわせて中国や朝鮮半島の歴史をいっしょにおさえさせたい、という声を聞きます。そんな先生方の声を受けてか、教科書や副教材の年表には、日本の歴史とともに、中国や朝鮮半島の国の名前も併記されているものがほとんとです。
 この歴史地図2000もそんな先生方の気持ちに応えるひとつの教材になりそうです。少し試してみてはいかがですか?

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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