- きょういくじん会議
![タグ・ラグビーをはじめよう―イラスト図解 遊びとゲームを楽しもう!ニュースポーツ?](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/P/4811379632.01.MZZZZZZZ.jpg)
11月22日の土曜日に、東京青山の秩父宮ラグビー場で、ラグビーの日本代表対アメリカ代表の試合が行なわれました。土曜日のナイトゲームということもあり、会場には1万人以上の観客が集まり、たくさんの声援をおくっていました。選手の入場シーンでは華やかな演出がおこなわれ、結果も日本代表の快勝ということもあり、会場に来ていた人は満足して帰ったのではないでしょうか。
さて、その代表の試合前には、7人制女子日本代表エキシビジョンマッチが行われ、早めに会場を訪れていた人の注目を集めていました。ラグビーなのに7人制? しかも女子? と驚かれる方も多いかもしれません。近年、日本ラグビーフットボール協会では2015年のラグビーワールドカップ招致にむけて、ラグビーの裾野を広げる活動に力を入れています。
その成果もあってか、ラグビーはルールが難しくて…という人も、激しいぶつかり合いはちょっと…という人も、タグラグビーなどの手軽に楽しめるラグビーに親しむ人が増えてきているようです。
小学校のタグラグビー普及活動
近年、協会が特に力を入れているのが、小学校へのタグラグビーの普及です。特に今回の学習指導要領の改訂では、 新学習指導要領にタグラグビーが紹介され、より一層普及が進むと協会も期待しているようです。
タグラグビーのルールを簡単に説明すると、
- タックル・フィジカルコンタクトは禁止
- 各自が腰に2本のリボンを付け、これをタグされる(取られると)ボールを放さなくてははならない
- ボールを前に投げたり、落としたりすると相手ボールになる
- ボールを蹴ってはいけない
- レベルに応じて1チームは5人から7人で行なう
などの特徴があり、小学生が取り組みやすいルールになっています。協会では、タグラグビーの指導、用具貸し出しや、インストラクターの派遣、教職員や団体指導員・コーチへの「タグラグビー指導」、「タグラグビーレフリング」の指導も行なっており、普及活動にも熱が入っています。タグラグビーを取り入れたいけど指導方法がわからない、という方は利用してみるのもいいかも知れません。
また、自治体の中でも磐田市の小中学校グラウンド芝生化のように、学校のグラウンド芝生化にともなって、タグラグビーを取り入れるところも出てきており、子どもたちも非常に楽しみながら取り組んでいるようです。子どもの体力低下が下げ止まったとはいえ、外で遊ぶ機会が減っているのも事実ですから、グラウンドいっぱいに走り回って、ボールを追いかけるタグラグビーは体力づくりにもってこいかもしれません。
タグラグビーの全国大会も開催されており、各地で熱戦が繰り広げられているようです。いずれはこの大会の出身者が日本代表に! ということもあるかもしれませんね。
ラグビーの元フランス代表のジャン=ピエール・リーヴという人は『ラグビーは子どもをいち早く大人にし、大人に永遠に子どもの魂を抱かせてくれる。』という名文句も述べています。サッカー人気の陰に押しやられがちなラグビーですが、ボールをつないでのトライの感覚は格別です。機会があれば、子どもたちと一緒に、楕円球に触れてみるのはいかがでしょうか?
- 日本ラグビーフットボール協会
http://www.rugby-japan.jp/index.html - タグラグビー ジャパンキッズウェブサイト
http://www.rugby.or.jp/tag/index.html - 校庭や市民グラウンドの芝生化―文部科学省が推進へ(2007/10/2)
http://kaigi.edublog.jp/2399025A
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