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2月21日、神戸国際会議場で第3回 全国特別支援教育コーディネーター会議(兵庫教育大学主催)が行われた。
会議では、国際シンポジウム「諸外国のコーディネーターの歴史・現状・展望」が開かれたほか、ラウンドテーブル「日本におけるコーディネーターの活躍の実際」として全国で活躍する特別支援教育コーディネーターが壇上にならんだ。
特別支援教育コーディネーターの現状
平成19年度特別支援教育体制整備状況調査結果(文部科学省)によると全国の小学校の98.9%、中学校の93.4%で特別支援教育コーディネーターの指名が行われている。校内委員会の設置率も高く(小学校で98.9%、中学校で93.8%)、特別支援教育の体制ができあがってきているといわれるゆえんはここにある。
また、このたび新しくなく小・中学校学習指導要領の総則においても、特別支援教育コーディネーターを指名するなどして学校全体の支援体制を整備することが求められた。
しかし、先の調査を詳しくみると、特別支援教育に関する教員研修の受講状況は小学校で60.3%、中学校で44.9%と指名率に比べると低くなる。
今、求められる特別支援教育コーディネーターの養成
特別支援教育コーディネーターの養成の場としては、主に都道府県や市区町村の教育委員会が行う研修と大学院における現職派遣教員養成があげられる。
本会議を主催した兵庫教育大学では文部科学省から、専門職大学院等における高度専門職業人養成教育推進プログラムを受け、専門性の高い特別支援教育における教員養成の取り組みを行っている。
本会議の開催のほか「特別支援教育コーディネーターコース」という大学院コースをもち、「特別支援教育コーディネーター研究」というジャーナルの刊行も行い養成に力を注いでいる。
特別支援教育推進のキーパーソンは「特別支援教育コーディネーター」である。専門性の高い知識をもつ先生が増え、内実ともに特別支援教育が進展することが期待される。
- 兵庫教育大学特別支援 教育教員養成プログラム開発センター
http://www.hyogo-u.ac.jp/ssep/outline/index.html
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