- きょういくじん会議
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読売新聞では、平成百景を選定しようと投票を受け付けています。各都道府県から、300の候補地がすでに選定されてあり、その中から選んで投票できます。締め切りは3月1日。
百景といえば日本百景がありますが、景色だけでなく食べ物や温泉、森など省庁や新聞社が中心となって選んだ100選が、日本には多くあります。
日本百景
観光案内にもよく使われ、100選ブームの先駆けでもある日本百景。昭和2年に大阪毎日新聞、東京日日新聞が企画し、運輸省の前身である鉄道省の後援によって、日本八景、日本二十五勝とともに選定されました。現在は、環境庁のホームページ内(日本八景(昭和2年)の選定内容(PDF))でみることができます。千葉県の鏡ヶ浦や山梨県の八ケ嶽平原など、すべてが海岸、湖沼、山岳といった自然のものです。
森林浴の森100選
森林浴の森100選(森林文化協会)は、昭和61年に林野庁が中心となって選定されました。当時、現代社会のストレスが話題になり、森林浴でストレスを解消しようという動きがあったことから、選定となったようです。森林浴発祥の地ともいわれている長野県の赤沢自然休養林や、東京都の明治神宮の森などが選ばれています。
農山漁村の郷土料理百選
農山漁村の郷土料理百選(農村開発企画委員会)は比較的新しく、平成19年に農林水産省が、人気投票の形で料理を募集し、選定しました。ただ「自分の一押しの農山漁村の郷土料理を最後の1品に加えてもらい、百選を完成させていただきたい」との考えから、選定数は99品。青森県のせんべい汁や、大分県のブリのあつ飯などが選ばれています。また、ランキングも公表されていて、第1位は山形県のいも煮のようです。
このほかにもさくら名所百選(日本さくらの会)や、残したい日本の音風景100選、かおり風景100選(環境省)、わたしの旅百選(文化庁)などちょっと変わった百選も多くあります。どれも全国からまんべんなく選ばれているので、旅行用のためだけでなく、地域を知るきっかけとしても使えそうです。
読売新聞の平成百景には、北海道のYOSAKOIソーラン祭りや、愛知県のサツキとメイの家など、自然でないものも候補地として選ばれています。投票してみることはもちろん、昭和に選ばれた日本百景と比べてみても、おもしろいのではないでしょうか。
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