- きょういくじん会議
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1位が食事のときで、2位は一緒にお風呂に入っているとき。何の順位かと言えば、風呂文化研究会が05年に行なった調査(PDF)での、子どもとのコミュニケーションを取れる場面は、という質問に対する回答です。食事、入浴とも以前から子どもとのコミュニケーションの大切な時間であることは変わりないかと思いますが、特に最近、2番目の入浴に関して注目する家庭や企業が増えてきているようです。
そんな中使われ始めたのが「浴育」という言葉。元々は前述の、お風呂や水まわりなどと関わりのある企業8社が立ち上げた「風呂文化研究会」発信のよう。お風呂はテレビなど余分なものがなく、リラックスした気持ちでいられる場所。他の場所や状況に比べ、子どもと親密なコミュニケーションが取れるということで、子どもとの入浴を積極的にしよう、というのが浴育の考え方。特にお母さんたちに比べ、ともすれば普段子どもとのコミュニケーションが不足しがちなお父さんたちに向けた提案のようです。
最近の入浴事情
お風呂で遊ぶおもちゃの類は昔から様々ありますが、湯まわり設備を手がけるノーリツの、08年4月15日付のお風呂に関する調査(PDF)を見てみると、今、特に親が30、40代の家庭では、壁に貼れる地図など、学習用のおもちゃを上の年代よりも多く使っていることが読み取れます。お風呂でただ遊ぶだけでなく、楽しみつつも勉強、という意識が高まっていると言えるのではないでしょうか。
浴育の味方
1月30日のDIAMOND ONLINE(ダイヤモンド社)の記事によれば、キッチン機器などを製造、販売しているクリナップが、浴育に考慮したユニットバスを生み出したとの事。その名は「hairo(はいろ)」。グッズは数あれど、ユニットバスそのものが浴育をコンセプトとしているのは日本初だとか。クリナップのホームページを覗いてみると、「hairo」は実際に小さな子どもを持つパパやママの声を集め、濡れても滑りづらい「足ピタフロア」や、おもちゃを思い通りに整理できる「フリーパネル」など、子どもと一緒にお風呂に入る際の、かゆいところに手が届く設計と言えそうです(今年3月発売予定)。
あらためて「浴育」と言うと、もしかしたら堅苦しく感じ、身構えてしまう方もいるかもしれませんが、「入浴時の教育」ではなく、あくまでも「入浴を通じて育ち育てること」くらいに受け止めていただき、この機会に子どもとよりお風呂を楽しむ方法がないか、考えてみてはいかがでしょうか。
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