- きょういくじん会議
![1行読んでおぼえる常用漢字―子供から大人まで「学力」「語彙力」を伸ばす例文939](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/P/434051005X.01.MZZZZZZZ.jpg)
「誰」「俺」「岡」「藤」…これらの漢字に共通することが何かわかるでしょうか。これらの漢字は、「常用漢字」として 2010年から新たに追加される候補の漢字です。ほかにも、「芯」や「眉」など日常的によくみかける漢字も候補として挙げられています。
以前の記事でも取り上げられてきた“新”常用漢字ですが、このたび、文化庁が「新常用漢字表(仮称)」に関する試案を公開し、意見の募集をはじめました。
16日の朝日新聞によると、文化庁はホームページで試案を公開し、4月16日まで試案に対する意見を募集しているそうです。試案は他に電子ファイルや、窓口での配布、郵送などでも手に入れることが可能です。これは、専門家に限らず、誰でも意見を言うことができるそうです。
今回の試案では、これまでの常用漢字表からは「錘・「銑」・「勺」・「匁」・「脹」の5文字が削除されています。一時期、削除対象として挙げられていた「斤」は新常用漢字の候補として残す方向で議論が進んでいるそうです。
一方で新たに追加される文字は191文字です。191文字の中には、すでに各新聞やメディアで報道されているように、固有名詞の中でも特になじみが深く、都道府県名に用いられている「岡」、「阪」、「奈」、「熊」、「梨」、「阜」、「埼」、「栃」、「茨」、「媛」の11文字が含まれています。
また、一時議論の的として注目されていた「俺」ですが、以前の読売新聞の記事によると、「日常生活で広く使われるようになった」「文頭にくる場合、漢字の方が読みやすい」という理由から、削除されることなく最終候補として残っているそうです。
さて、今回公開された試案ですがPDF形式で224ページというなかなかのボリュームです。これに目を通すのはためらいを感じてしまう人もいるかもしれません。しかし、資料に目を通していくと、「こんな身近な漢字が今まで常用漢字ではなかったのか」という驚きや新しい発見があるかもしれません。さらに、指定された書式を守れば誰でも日本の漢字の将来について意見を述べることができる貴重な機会でもあります。この機会を利用して、みなさんも日本の漢字の将来について考えてみませんか。あなたの一言で、“新”常用漢字として新たな漢字が採用されるかもしれませんね。
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