きょういくじん会議
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もうすぐ施行! 注目の裁判員制度PR―ドラマ・ゲームにも
kyoikujin
2009/4/1 掲載
有罪×無罪

 5月21日からいよいよスタートする裁判員制度。法務省は裁判員制度のPRに力を入れており、ドラマやアニメの無料レンタルや、PRサイトの充実などがはかられている。一方、民間の様々なメディアでも、社会の関心の高まりを反映し「裁判員もの」が取り上げられはじめた。

携帯の動画やお笑いでも法務省がPR―無料DVDの配布も

 法務省は、3月25日から全国のレンタルビデオ店で、裁判員制度を扱った広報用DVDの無料レンタル実施を開始した。配布される作品は中村雅俊主演のドラマ「裁判員制度―もしもあなたが選ばれたら―」、人気漫画を原作にした「総務部総務課山口六平太 裁判員プロジェクトはじめます!」の2本で、各店舗に3本ずつ配布される。法務省の裁判員広報HP「よろしく裁判員」では、からは、各作品のダイジェスト版が閲覧でき、ソフトバンクの携帯電話からは全編が視聴できるようになっている。
 前述の「よろしく裁判員」は、施行を前にコンテンツが充実してきている。若手人気漫才師のナイツが裁判員制度を説明する動画や、模擬裁判授業の指導案など、子どもや先生向けの内容が掲載されているので、法教育に興味のある先生は一度ご覧になってみてはいかがだろうか。

注目される裁判員制度―テレビドラマやゲームの題材にも

 今月25日からフジテレビ系列で放送される「魔女裁判」は、はじめて裁判員制度が連ドラの題材となることで注目されている。主演は、ジャニーズ事務所所属の生田斗真、主題歌は福山雅治、脚本は「人間の証明」「魔王」などの前川洋一が担当。本格的な社会派エンターテイメントながら、若年層の興味を引く布陣となりそうだ。
 同じくフジテレビで放送が予定されている単発ドラマ「サマヨイザクラ」は、郷田マモラの漫画が原作。原作は、ネットカフェ難民など現代の諸問題を盛り込んだ意欲作と評価されている。
 さらには、裁判員制度が施行される5月21日には、ニンテンドーDS向けゲーム「有罪×無罪」がバンダイナムコゲームスから発売される。判決はプレーヤーの選択や行動によって変わるため、証言や証拠の細かな検証や、他の裁判員との評議の進め方がカギとなっている。

 もともと、映画や小説では裁判員制度を取り上げた作品は散見されていたが、裁判員制度施行を目前に、ドラマやゲーム、漫画など、より気軽に楽しめるメディアに取り上げられるようになってきた。法教育に関心がある先生方にとっては、社会の関心が高まっている今こそ、裁判員制度の楽しい教材を見つけるチャンスなのかもしれない。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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