![入門用跳箱2 T-2705](https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/41ANwy8Zn%2BL._SL130_.jpg)
ここ数年、ゴルフやヨガ、スケートボードなど、流行のスポーツを小・中・高等学校の体育授業に取り入れる学校や地域が各国で増えているようです。その重要な目的の一つは、肥満を減らすため、子どもたちの興味をひきつけて積極的に運動に参加させること。学校体育の本来の意味を考え、疑問視する声も聞かれる中、学校の体育はどのように変化しているのでしょうか。
10月22日の記事でも紹介したように、集中力アップやストレス解消法をかねて、米国ではすでに多くの学校で体育授業にヨガが取り入れられています。このようなヨガやゴルフといった、従来学校の体育授業で教えられてきた種目とは違う新しいスポーツが、各国の教育現場で取り上げられ始めているようです。
多様化する英国の体育運動種目
英国ではチーム対抗など競争型スポーツの非義務化以降、太極拳やゴルフ、ヨガ、スケートボード、チアリーディングなど、体育授業で扱うスポーツの幅が徐々に広がっているようです。1日のBBC NEWSによると、2050年までに2/3の子どもたちが肥満になるとの調査も受け、教育関係者の間では、体育運動種目の多様化がより多くの子どもたちの積極的な参加に効果をあげていることを喜ばしいとする一方、まだ改善の余地があるとの見方が強いようです。
そこで、子どもたちが興味をもち続け、生涯にわたって健康的な生活習慣を維持してゆけるようなスキルや習慣を身につける体育授業を、質・量ともに学校現場でどのように確保してゆくかを課題の一つとして、体育をより魅力的な科目とする工夫の模索とともに、現在は90%の学校で週に2時間行われている体育を、2012年までに5時間に増やすことが目指されています。
北京市の学校では毎日体育を実施
中国でも近年、子どもたちの肥満増加が問題になっており、昨年9月2日のChine Dailyによると、北京市の教育委員会は昨年の9月から、これまで週に1度しか行われていなかった体育授業を、毎日取り入れるよう定めました。特に受験を控えた高校などでは、受験科目に含まれないことから軽視される傾向にある体育ですが、最近では子どもの興味・参加を促すため、「好きな種目を通して粘り強く頑張る力やチームワークの意識を芽生えさせる」ことを目的として、ゴルフやヨガ、テコンドーなどのクラスを新設する学校も増えているようです。
日本でも、今回の学習指導要領の改訂では「運動する子どもとしない子どもの二極化」や「生涯にわたって健康を保持増進し、豊かなスポーツライフを実現すること」が重視され、授業時数が増やされました。子どもの興味に合わせた運動内容や時間を確保する工夫も必要かもしれませんが、その中で、一人ひとりの子どもたちの確実な心身の発達をどのように支援していくか、しっかりと見つめていきたいですね。
![](/common/img/banner/merumaga_w655h70.png)
-
- 1
- 名無しさん
- 2009/4/28 12:45:41
ゴルフはまだしもスケボーも体育でやるなんて斬新ですね。