きょういくじん会議
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350円でオペラを見よう! 劇場デビューにオススメの公演
kyoikujin
2009/8/6 掲載
オペラグラス 28mm3倍◆ブルー

 オペラやバレエというと、劇場にかしこまって行くというイメージがあり、なかなか気軽に行けないもの。その上チケットが数万円もするとなると…ますます敷居が高くなってしまう。
 ところが、350円で見られるオペラなるものがあるらしい!

♪コインで見られる舞台芸術♪
 場所は東京上野の東京文化会館。6月25日から始まっている「青少年のための舞台芸術体験プログラム」というプロジェクトで、8月から来年3月までに10本の公演がある。
 劇場をもっと開放的にして子どもたちが一流の公演に触れることにより、将来の人材育成も見据え、舞台芸術にもっと関心をもってもらおう、という主旨だ。
 対象は、高校生から25歳までの舞台芸術を学ぶ学生が基本。入場券発行システム利用料の350円の負担だけで、入場は無料。
 見られる公演は一般の公演ではなくゲネプロ―つまり本番直前の通し稽古だが、稽古といっても一部でなく全幕を見ることができ、初心者のための解説もつくので、興味を持つきっかけにはもってこいだ。
 今後公開予定のゲネプロをざっと一覧にしたので、興味のある公演を探してみよう。

8月26日 吹奏楽
9月5日 オペラ「ドン・カルロ」
9月24日 バレエ「ラ・バヤデール」
10月8日 オペラ「蝶々夫人」
10月23日 管弦楽
12月16日 管弦楽
2010年2月16日 オペラ「オテロ」
2月下旬 バレエ「シルヴィア」
3月初旬 バレエ「ジゼル」または「ロミオとジュリエット」
3月中旬 バレエ「シンデレラ」または「ジゼル」

♪子どもたちを劇場に♪
 このように、若者をもっと劇場に呼び込もうという動きは各ホールでも行われている。音楽は、やはりホンモノに触れるのが一番。「お手軽」「気軽」なものからスタートしよう。

<小学生対象の探検ツアー>
 新国立劇場で開催されるこのツアーは、今年で8年目。劇場内の楽屋を歩いて探検するという貴重な体験ができる。今年の開催は既に7月中に終わってしまったが、毎年夏休みに開催されるので要チェック。

<青少年のための公開リハーサル(9月15日)>
 サントリーホールで開かれるウィーン・フィルの公開リハーサル。16歳から25歳の若者が対象で、なんと無料! 超一流の演奏家による音楽づくりの現場にタダで立ち会えるまたとないチャンス。応募〆切は8月20日だからまだ間に合う。

<佐治敬三 ジュニアプログラムシート(9月12日、10月12日、18日)>
 こちらもサントリーホールの企画で、毎月小・中学生を劇場にご招待する、というもの。初代館長の佐治敬三氏の遺志を継いだもので、子どもたちが興味を持てるようなプログラムを選び、1公演につき3組が招待される。9月公演の応募〆切は8月23日だから、こちらもまだ受付中。

<子どものための管弦楽教室 第3回>
 びわ湖ホールで開催されるこのコンサートは、子ども(中学生まで)は1,000円、大人は2,000円という安さ。単に演奏を聴くだけでなく、毎回色々なテーマが設定され、それにそって選ばれた名曲を家族で楽しく学ぼうというコンセプト。オーケストラを指揮できるという体験コーナーも魅力。第3回の公演は、丁度本日6日に開催されてしまったが、次は2010年3月に第4回が開催予定なので是非。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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