少子化の進行に伴い、大学の生き残り競争が激しさを増す中、受験生に自校への関心を深めてもらう機会として、多くの大学が「オープンキャンパス」を重視し始めている。特に、受験生が夏休み中である8月は、各学校が趣向を凝らした、たくさんのイベントが開催されている。

大学自らが実施する人気の入試対策講座

　オープンキャンパスのイベントの1つとして、多くの大学が実施している人気企画が、入試を実施する大学自らによる自校の入試対策講座だ。
　大手予備校講師による問題解説から、教員自らによる小論文指導、アナウンサーによる面接試験対策まで、講座の内容は多種多様で、入学を希望する受験生からは大変好評を博しているようだ。

有名国立大学も連日開催で受験生にアピール

　近年の地方国立大学の医学部人気の上昇などにより、有名国立大学といえども、一定レベルの学生の確保には苦心している。
　そんな中、大阪大学では、8月5日から20日と、私立大学並みの日程で、連日オープンキャンパスを実施している。スケジュールは、各日1学部、もしくは文理1学部ずつの実施となっており、希望する学部を絞りきれていない受験生も多いこの時期には、うれしい配慮と言えそうだ。

泊りがけで体験するユニークなイベント

　大阪観光大学では、“観光大生がプロデュース！1泊2日OSAKAツアー”と題して、在校生企画・運営の1泊2日の宿泊イベントを、8月に2回開催している。大学のオープンキャンパスと言うよりも、ちょっとした観光旅行のようだが、観光産業の多様な分野で活躍する人材の育成を目標としている同校ならではのイベントと言えるだろう。

• オープンキャンパスガイド2009（逆引き大学辞典）
  http://www.gyakubiki.net/op/
• オープンキャンパスに行こう（リクルート進学ネット）
  http://shingakunet.com/net/openCampus/top