- きょういくじん会議
5日(土)、基幹学力研究会としては、昨年の新潟大会に引き続き2回目となる地方での研究大会が、青森市立泉川小学校で開催された。全国から集まった参加者は約400人を数え、公開授業やその研究協議会が白熱し、会場は熱気に包まれた。
午前の部―国語の公開授業と講演
午前中は、筑波大学附属小学校の青木伸生教諭による公開授業とその研究協議会、及び基幹学力研究会国語側の代表でもある同校の二瓶弘行教諭による講演が行われた。
青木教諭は、説明文『めだか』を題材に授業を行った。“目的意識を明確にもった読解の場を作ることに教師は力を注ぐべき”という同教諭は、文章の題名を考える、文章全体を見渡して構成を考えるといった学習活動を子どもたちとともに展開した。
二瓶教諭の講演は、主に詩を題材として、参加者と一緒にその構成について考えるというもので、ユニークな語り口の二瓶教諭と参加者との掛け合いで、終始笑いの絶えない和やかな雰囲気で行われた。
午後の部―算数の公開授業と講演
午後の部は、自身が青森県出身でもある筑波大学附属小学校の夏坂哲志教諭による公開授業とその研究協議会、基幹学力研究会算数側代表の同校田中博史教諭の講演が行われた。
夏坂教諭は、広場のまわりの家に電話線をつなぐという設定で、家の軒数ごとに必要な電話線の本数を考えたり、その増え方のきまりを見いだすという授業を行い、子どもたちからは様々な本数の数え方の工夫や、きまりに着目した考えが活発に発表された。
田中教諭の講演では、現在担任している1年生との日常生活の中での算数にかかわるエピソードから数学的推論の指導まで、幅広い話題が提供された。講演の最後に田中氏から出題された「つり銭詐欺」の問題には参加者も大いに頭を悩ませ、講演終了後も参加者同士で議論し合う姿が至るところで見られた。
なお、来年1月30日には早くも第3回目の地方大会が福島大学附属小学校にて開催される予定で、合計10本の公開授業や二瓶氏と田中氏による対談などが行われる。
