特別支援学校での知的障害の子10万人超―文科省調査
2009/12/21 掲載
- きょういくじん会議
19日の産経ニュースによると、特別支援学校に通う児童生徒が今年度はじめて10万人を突破する見込みであることが、文科省の調査で分かった。文科省の担当者は、「軽度発達障害の児童生徒の通学が増えたためではないか」などと分析しているという。
少子化傾向が続くなかに、知的障害児が純増しているとは考えにくい。やはり、知的障害が社会的に広く受け止められ、認知されやすくなってきたというべきだろう。
また、視覚障害や聴覚障害などの子にも知的障害がある場合は、「重複障害」とされ、今回の統計の数字にも入ってきている。
ちなみに、特別支援学校における「知的障害」の区分にはいわゆる軽度発達障害は通常含まれない。軽度発達障害はADHDやアスペルガー障害など知的な遅れがないものをいうからだ。文科省の担当者の分析があたっているとすると、どのような現状があるのか、数字のウラの実態にも光を当てていく時期かもしれない。
この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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