きょういくじん会議
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書き損じた年賀状で、子どもたちに教育の機会を!
kyoikujin #93
2010/1/19 掲載
世界に50万の寺子屋を―テロ撲滅に王手

 お年玉付き年賀ハガキの当選番号が24日(日)に発表となります。それまでは、いただいた年賀状も住所を間違えたり余ってしまったりした年賀状も、みなさん大事に取っておくと思うのですが、後者の未使用のハガキはその後どう処分されていますか?

 一般的なのは、郵便局で所定の手数料(5円)を支払い、切手や官製ハガキと交換するという方法でしょうか。しかしこれは換金はもちろん、来年の年賀状に交換などということはできません。郵便局に行くのも少し面倒…そんな風に思われた方、それならいっそのこと募金してしまうというのはいかがでしょうか。

ハガキ1枚でノートが2冊買える

 日本ユネスコ協会連盟では「世界寺子屋運動」という活動が行われています。世界中の学校に行けない子どもたちに加え、学校に行けないまま大人になっていった人々のために「学びの場=寺子屋」で読み書きや算数を学べるよう、教育の機会を提供する運動です。
 この運動に募金するための方法はいくつかありますが、未使用ハガキを寄付するとハガキ1枚につき、手数料を差し引いて45円分の募金になります。その45円で買えるものがこちら。

アフガニスタン:ノート2冊
インド:石盤1個
カンボジア:消しゴム2個
ラオス:チョーク35本
ネパール:鉛筆7本

 カンボジアでは、ひと月500円で一人の子どもが教育を受けることができるそうです。ハガキ募金に換算すると、約11枚分。ハガキを送るだけなので、現金などよりも気軽に行えそうな気がしませんか?

盲導犬の育成支援などにも

 未使用のハガキを募金として受け付けているのはユニセフだけではありません。日本盲導犬協会や、ジョイセフ(途上国の妊産婦支援)、シャプラニール(南アジア支援)といったさまざまな団体が人々の善意の心を待っています。ここで挙げた以外にもありますので、活動内容に興味を持てる団体を見つけてぜひ協力してみてはいかがでしょうか。
 ただし、律儀にお礼状を送っている団体もあるようですから、ハガキ送付の際は「礼状不要」と書いておくのを忘れずに!

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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