- きょういくじん会議

寒さが厳しく、休日も家にこもりがちなこの時期。運動不足解消に何かしたいけれど、激しいスポーツはちょっと…という人におすすめなのがサイクリングです。そこで今回は、子どもから大人まで家族で安心してサイクリングを楽しむことができる、各地の「大規模自転車道」をご紹介します。
「大規模自転車道」とは?
「大規模自転車道」とは、各地の自然公園、名勝、観光施設やレクリエーション施設などを結ぶ自転車・歩行者の専用道路のことで、国土交通省によると、全体計画は総延長4275qで、平成18年度までに3529km、135路線ほどが整備されているといいます。
各地の「大規模自転車道」
●北海道道835号釧路阿寒自転車道線
1970年に廃線になった雄別鉄道の跡を利用して整備された道路で、全長は約25km。タンチョウの飛来地として知られる釧路湿原を通り抜ける自然豊かなコースで、上記国土交通省のHPの満足度ランキングでも上位につけていますが、残念ながら、積雪期には通行止めになります。
●東京都道253号保谷狭山自然公園自転車道線
通称は「多摩湖自転車道」。西東京市を起点に多摩湖を一周する、全長約20qほどのコースです。この道路の下に多摩湖から西東京市の境浄水場につながる水道管が走っていることもあり、多摩湖の周回を除けばほぼ直線で平坦というレイアウトで、子ども連れでも無理なくサイクリングを楽しむことができます。また、空気の澄んだ冬場の夕方に、多摩湖から望む夕日に染まった富士山は特に美しく、コース中の人気スポットになっています。
●愛媛県道325号今治大三島自転車道線
広島県道466号向島因島瀬戸田自転車道線とあわせて、「瀬戸内海横断自転車道」と呼ばれており、本州〜四国間を自転車で行き来することができます。2つの道路をあわせた全長は約80kmと長めですが、途中には道の駅なども整備されており、穏やかな瀬戸内海に浮かぶ大小の島々を眺めながら、のんびりとサイクリングを楽しむことができます。
●大分県道411号中津山国自転車道線
釧路阿寒自転車道線同様、鉄道の廃線を利用して整備された道路で、通称は「メイプル耶馬サイクリングロード」。全長約35kmのほとんどが平坦基調で、中津城や福沢諭吉の旧居、日本百名橋の一つ耶馬渓橋や日本最古の有料道路と言われる青の洞門など、道中には名所旧跡が多く、歴史ファンからも人気の高いコースです。
自転車専用ではないことに注意!
「大規模自転車道」とはいいながらも、そのほとんどは、自転車専用の道路ではなく歩行者と兼用の道路であるため、歩行者に十分配慮して走行する必要があります。また、「瀬戸内海横断自転車道」などでは、一定の排気量以下のバイクなども走行できるため注意が必要です。
いずれにしても、安全を第一に心がけて、快適なサイクリングを楽しみたいですね。
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