- きょういくじん会議
![左ききのトリセツ](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/P/4766212053.01.MZZZZZZZ.jpg)
今日、2月10日は左利きの日。この記念日は日本だけで独自に言われるもので、0(レ)2(フ)10(ト)の語呂合わせからきているのだとか。ちなみにイギリスにあるLeft-Handers Clubというところでは、クラブの提唱者の誕生日をとって8月13日を左利きの日と定め、企業へ左利きに優しい道具の製造などを求めているそうです。
左利きの生活
私自身左利きですが、左利きは様々なところで左利きを意識させられます。食事で右利きの人と並んで座るとき、肘がぶつからないように自然と左端が定位置に。文字は基本的に右手で書くようにできている。急須が左手では持ちづらい、など。
左利きは、日本だけでなく世界的に見ても少数派で、09年3月2日のナショナルジオグラフィックの記事などを見ると、右利きが90パーセントを占めるということで、左利きは残りの10パーセント程度。上記のように、イギリスでも左利きの地位向上を目指す活動があることからも推測できるように、左利きがまだまだ日常生活で不便を感じることが多いのも、世界共通のよう。
矯正の是非
こうして不便なところばかり挙げると、「やっぱり左利きは小さいころに矯正しておくべきだ」と考える方がいらっしゃるかもしれません。昔は左利きはどちらかというと恥ずかしいこと、という認識から、矯正が当然だったという話も聞きます。現在は左利きもだいぶ個性として認められてきたように思えますが、今でも特に年配の方の中には矯正を強く求める方がいる様子。
ただ無理な矯正は、左右を認識する能力や話し方に影響が出ることもあると言われ、やはり慎重に考える必要がありそうです。
左利き御用達のお店
今は左利きのままで不自由なくいられるよう、企業などのフォローも進んできていて色々と左利き用の道具が出ていますが、いざ実際に見てみようと探すと、まだまだどこでも置いている、というわけにはいきません。そんな中、神奈川県相模原市にある、菊屋浦上商事はまさに左利き御用達のお店。左利き用の様々な道具が集められ、今や海外からの問い合わせもくるほどだとか。
ホームページを覗いてみると、鋏やカッター、定規といった文具以外にも、コルク抜きやフライ返しといったものまで。こんなものまで左利き用があるのかと、左利きの人自身が驚いてしまいそうです。
左利きの子どもが不便を感じたり、だから矯正すべきだ、といった考え方をする前に、こうした考え方がよりいっそう社会全体に広がっていってくれれば、と思います。それが右利きの子ども達にとっても、自分とは違う人がいるけど、それが普通なんだ、というふうに考えるきっかけになってくれればと思います。
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