きょういくじん会議
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あなたの身近なところに―ベルマーク運動50周年
kyoikujin
2010/2/8 掲載
ベルマークのひみつ

 お菓子や文房具などのパッケージについている鐘のマークといえば、みなさんご存知のベルマークです。きょういくじん会議の読者の方のなかにも、小中学生のときに学校活動の一環として集めた経験のある方もいるかと思います。このベルマークを運営するベルマーク教育助成財団(以下、財団)が創立から50周年を迎えました。

 ふだん目にすることは多くても、どのようにベルマークが運営されているかは、ご存知でない方も多いのではないでしょうか。

30秒でわかるベルマーク運動のしくみ

 簡単にベルマーク運動のしくみを説明しましょう。
 運動に直接参加できるのは、学校やPTAのみに限られています。学校やPTAは収集したベルマークの点数を計算し、財団へ送ります。送られたベルマークは1点が1円に換算され、ベルマーク預金となるのです。学校はこの預金額に応じて協力企業の定める教材備品を購入することができます。また、学校やPTAが教材備品を購入すると、その金額の10%が協力企業から財団へ援助資金として寄付され、財団はその援助資金を国内外の各種学校への援助に利用するのです。

寄付金の使い道

 そもそもベルマーク運動は「すべての子どもに等しく、豊かな環境のなかで教育をうけさせたい」というコンセプトのもと、1960年に活動が始められました。ベルマーク運動のしくみのなかで、協力企業から寄付された援助資金は重要な意味をもちます。援助資金は、おもに山間部や離島などのへき地にある学校や養護学校、病院内学級などの教育環境の設備の向上や、学校への出前授業や演劇公演などに運用されているのです。2009年には、聾学校への教材提示装置などをはじめ、全国100校へ教材備品の援助が行われています。

50周年記念キャラクター誕生

 創立開始50周年を迎えた財団では、ベルマーク運動を盛り上げる新たなキャラクターがつくられました。キャラクターは、ベルマークを切り取るためのはさみをもち、鐘のかたちの貝に住む、かわいらしいヤドカリです。現在、財団ではこの新キャラクターの愛称を公募中しています。

わたしたちにできることは?

 ベルマーク運動で教材備品を購入することができるのは、学校やPTAなどに限られています。しかし、わたしたちも近隣で運動に参加している学校へのベルマークを送ることで運動に間接的に参加、協力することができそうです。普段の生活のなかでも注意してみれば、意外とあちこちにベルマークはついているものです。活動開始以来、2009年3月末までに累計23億点ものベルマークが集められています。50周年の節目に、さらに多くの学校が参加し、援助の輪が広がるとよいですね。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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