- きょういくじん会議
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学習指導要領の改訂に伴い、中学校数学科で新たに指導が始まった、確率・統計の学習「資料の活用」。資料の“整理”から、資料の“活用”に指導の重点が移り、授業づくりにも工夫が求められていますが、特に生徒にとって魅力的な教材を準備できるか否かは大きなポイントの1つと言えます。そこで今回は、「資料の活用」の授業で活用できるデジタル教材『科学の道具箱』をご紹介します。
『科学の道具箱』とは?
『科学の道具箱』は、初等中等教育における統計的能力の育成を目的として作成された教材です。
身近なデータ活用・統計分析の実例紹介、実際のデータ集、データを分析・処理するためのソフトウェア、統計グラフや統計概念の学習教材等で構成されており、独立行政法人・科学技術振興機構(JST)のサイト『理科ねっとわーく』のデジタル教材一覧(No.120)から利用することができます(利用にはサイトへの登録が必要です)。
『科学の道具箱』のコンテンツ
『科学の道具箱』は、
・実践紹介モジュール
・データ収集モジュール
・分析ソフトウェアモジュール
及び、ティーチャーズガイドやワークシートなどの補助的なツールで構成されています。
実践紹介モジュール
データ収集の背景や、データを整理して結果を読み取るまでの一連の流れを、動画やアニメーションで紹介する「分析ストーリー」や、実社会で活躍している科学者などがデータ活用の事例を紹介するビデオ動画などが含まれます。
「分析ストーリー」には、例えば、「スポーツの科学〜データからみる野球」といった中学生にとって身近なテーマから、「長期的にみた気候変化〜データでみる地球温暖化〜」のような社会問題をテーマとしたものまで様々なストーリーが提供されています。
データ収集モジュール
分析ストーリーと連動したデータセットが収められています。興味深い題材があったとしても、授業に適したデータを得ることは意外に難しいため、ストーリーに連動したデータが得られることは『科学の道具箱』の大きな特長の1つと言えそうです。
分析ソフトウェアモジュール
データを実際に分析するためのツールで、生徒が使いやすいように、操作性や用語にも配慮がなされています。
「資料の活用」の統計にかかわる学習については、新学習指導要領において、“コンピュータを用いたりするなどして”という文言が内容にも初めて明示されており、そのような学習を行う上でも、強い味方になりそうです。
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