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クラシックのお祭り「ラ・フォル・ジュルネ」
kyoikujin
2010/4/21 掲載
ラ・フォル・ジュルネ「熱狂の日」音楽祭2010 2010年 6/1号

 寒い日が続き、なかなか春を感じられない4月でしたが、ようやく暖かくなってきました。実はゴールデンウィークも目の前です!今回は、「休暇の予定はまだ…」という方におすすめのイベント「ラ・フォル・ジュルネ」についてご紹介いたします。

「ラ・フォル・ジュルネ」って?

 「ラ・フォル・ジュルネ」とは1995年にフランスの港町ナントで生まれたクラシックの音楽祭です。「クラシックの常識を覆した」とも言われるこの音楽祭の最大の特徴は、「低料金で一流のクラシックを聞くことができる」という点です。「新たなクラシックファンを開拓したい、敷居の高いクラシックをみんなのものにしたい」という創始者ルネ・マルタンの熱い思いから、クラシック初心者も気軽に足を運べる価格設定になっています。
 一流の音楽家を並べて入場料は5〜22ユーロという驚きの音楽祭。スタートは赤字運営だったようですが、今やポルトガル・スペイン・ブラジルなど世界各地に広がりを見せています。日本では2005年に東京上陸してから毎年、ゴールデンウィークに開催されています。2008年からは金沢でも開かれ、2010年には新潟とびわ湖も仲間入りしました。

0才からのクラシック(!)

 「ラ・フォル・ジュルネ」はキッズプログラムが充実していることも魅力の1つです。就学時未満にはなかなか許されないクラシックコンサートですが、「0歳からのコンサート」はなんと0歳児から入場OK!こんなことってなかなかないことですよね。子どもたちにとってクラシックと出会う貴重な機会になるかと思います。小さなお子さんのいらっしゃるご夫婦にも人気の演目だそうです。また、歌とダンスで作るミュージカルや、ショパンの音楽に合わせたリトミックなど、子どものための楽しそうなプログラムがたくさんあります。

2010年のテーマは「ショパンの宇宙」

 毎年違ったテーマのもとに行われる「ラ・フォル・ジュルネ」ですが、2010年のテーマはやっぱりショパン。生誕200年のショパンイヤーということで、ショパンの全作品が演奏されます。また、ショパンが影響を受けた作曲家や、同世代の作曲家などショパンの周辺にもスポットが当てられるようです。
 「ラ・フォル・ジュルネ(熱狂の日)」という名前のとおり、お祭りムードいっぱいの楽しい音楽祭、親子そろって足を運んでみてはいかがでしょうか。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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