- きょういくじん会議
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昨日から始まった大型連休。皆さんは、どのように過ごす予定でしょうか。今日30日に休暇をとれば、29日から5月5日まで7連休だったのに…と思っている方も多いかもしれませんが、実は、今日も休日になっている地域があるのはご存じでしょうか。
4月25日の読売新聞の記事によると、三重県亀山市では30日を休日として、市内の全14小中学校と市立の5幼稚園を休みにし、約4400人の子どもたちに「7連休」を創出したそうです。休日の名称は「家族の日」とのこと。
これは、以前も本サイトで紹介した政府の祝日法改正案の中で謳われている「休日分散化」の実証実験に亀山市が参加したもの。今回は、休日を分散させたわけではなく、休日を増やしたわけなので、少し趣旨が違うのではと感じなくもありませんが、休日分散化を実現させるためには、平日に学校を休みにして親に有給休暇の取得を促す必要があるようですので、その点からは今回の「家族の日」に対しての賛否を検証する意味はあるのでしょう。
この休日分散化、皆さんは賛成ですか、反対ですか。3月18日に株式会社アイシェアが「祝日法改正案に関する意識調査」を発表しています。その調査によると、国民の6割半が「反対」という結果でした。また、その調査の中では、同じく祝日法改正案の中で謳われている「ハッピーマンデー」廃止についても国民の賛否を聞いていますが、これについては、賛成51%、反対48.7%とわずかに賛成が反対を上回る結果となっています。
祝日に関しては、少し前ですが、次のようなアンケートもされており、少し興味深いのでご紹介します。 2007年12月にgooが実施した「正しく由来を知らなかった日本の国民の祝日ランキング」です。このアンケートでは、1位「春分の日」、2位「建国記念日」、3位「敬老の日」という結果です。確かに、建国記念日が何を記念したものか、と問われると答えに詰まってしまいそうです。ちなみに、ゴールデンウィークの中では、5月4日の「みどりの日」が9位にランキング入りしていますね。
新しい学習指導要領では、小学校・中学校ともに、「我が国の国土と歴史に対する理解と愛情」 を育てること、深めることが求められています。国旗や国歌とともに、祝日もそのきっかけとなりそうな気がしています。「ハッピーマンデー」廃止は本来の祝日の意味を取り戻すきかっけになりそうですが、休日分散化は逆に祝日の意味を感じにくくさせてしまうような…。
今後の祝日法改正案のゆくえがどうなるのか、注意して見守りたいものです。
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