- きょういくじん会議

3日の読売新聞の記事によると、「生命保険って何だろう?」という中学生向けの副読本を生命保険文化センターが刊行したとのこと。未知の惑星を探検する3人が主人公で、生命保険の役割や仕組みを漫画でやさしく解説している副読本となっています。学校には無料で、また個人でも3冊までは無料でもらえるようですし、ホームページでも公開されています。保険の仕組みや役割について、きちんと説明しなさいと言われると、大人でもなかなか難しそうですが、この副読本で子どもと一緒に調べてみるのもいいかもしれませんね。
この副読本は、B5判のオールカラーで24ページあります。副読本の中の生命保険コラムでは、
・いろいろなリスクに自ら備える
・「生命保険」と「損害保険」の違い
・「預貯金」と「保険」の違い
・生命保険は「助け合い」の仕組み(相互扶助)
・金融危難としての生命保険会社の働き
など、分かりやすくまとめられており、保険が病気や怪我など万が一のときの備えになることや、みんなお互いに助け合っていく仕組みになっていることなどを学ぶことが出来ます。保険とひとくちに言っても、どんな種類の保険があって、自分にはどの保険が必要なのかどうか、早い段階から正しい知識を覚えておきたいものですね。
相互会社から株式会社へ
生命保険ということで言えば、最近話題となったのが第一生命の株式会社化でしょうか。第一生命の保険に加入していた人たちは、ある日突然、株か現金をもらえることになったわけですが、これも相互会社という保険会社にのみ認められている、特殊な形式の会社から株式会社へと会社組織が変更されたことによるものです。相互会社という仕組みも、保険について理解が深まればスムーズに理解できる仕組みですね。
新学習指導要領では、公民分野の(2)私たちと経済の箇所で
ア 市場の働きと経済
身近な消費生活を中心に経済活動の意義を理解させるとともに、価格の働きに着目させて市場経済の基本的な考え方について理解させる。また、現代の生産や金融などの仕組みや働きを理解させるとともに、社会における企業の役割と責任について考えさせる。その際、社会生活における職業の意義と役割及び雇用と労働条件の改善について、勤労の権利と義務,労働組合の意義及び労働基準法の精神と関連付けて考えさせる。
と書かれており、金融の仕組みや社会における企業の役割などについても考えさせる必要があります。学生のうちは馴染みがなくて、分かりにくい保険という仕組みかもしれませんが,風邪をひいてお医者さんにかかるのも、部活で怪我をして病院へ行くのも保険が関係しています。きちんと仕組みを理解して、生活に役立ててゆくようにしたいですね。
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