きょういくじん会議
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指揮者佐渡裕氏プロデュースのオススメ音楽体験
kyoikujin
2010/5/24 掲載
佐渡裕 佐渡の第九 兵庫熱狂ライヴ! [DVD]

 指揮者の佐渡裕氏が、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の定期公演に出演することが決まり、クラシック界がわいたのは記憶に新しい。

 佐渡氏は、あの有名な指揮者で作曲家、レナード・バーンスタインの最後の愛弟子。国際コンクールでの優勝後、各国のオーケストラを指揮しており、世界で活躍中の指揮者だ。その一方で、子どもたちをはじめ多くの人々に音楽を広める活動を精力的に行っている。
 今日は、そんな佐渡氏の活動をちょっとご紹介しよう。

♪佐渡裕ヤング・ピープルズ・コンサート♪
 1999年から続けられているオリジナルコンサート。お話もまじえたコンサートで、観客を巻き込んで音楽を楽しめる構成となっている。沢山の子どもたちが聴きにいけるよう低料金に設定されているのも魅力。今年8月には12回目を開催予定。

♪1万人の第九♪
 1983年に第1回が行われ、その規模に世界からも注目をあびた。佐渡氏は1999年の第17回から現在に至るまで、指揮・総監督をつとめている。合唱団の参加条件は、「小学生以上で練習に参加できる」こと。つまり、抽選はあるが初心者でもOK! 「みんなでつくる楽しさ」が体感できる。今年12月5日開催の団員は、まもなく6月1日〜18日に募集だ。

♪題名のない音楽会♪
 毎週日曜朝9時〜9時半、地上波テレビ朝日。クラシック音楽とともに様々なジャンルの音楽を取り上げ、「音楽の楽しさを伝える」をモットーにした番組。佐渡氏は2008年4月から司会を務めている。

♪スーパーキッズオーケストラ♪
 佐渡氏が発案して2002年に誕生した「子供だけで作るオーケストラ」。メンバーは全国から集められた小学生から高校生。「音楽で人を楽しませる『よろこび』を体験する」ために、大舞台で聴衆の前で演奏することを目標に練習に取り組んでいる。昨年夏には兵庫県佐用町の復興支援コンサートを行った。

 佐渡氏は小学校の卒業文集で、「20年後の自分」として「ベルリン・フィルの指揮者」と書いていたそうだ。子どもの頃の夢を実際に実現した姿というのは、子どもたちにとって「自分も夢に向かってがんばろう」という一番大きな力になる。
 本日ご紹介した佐渡氏の活動をきっかけに音楽の世界をめざし、将来その夢を実現する子どもたちも沢山でてくるだろう。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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