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総務省統計局による統計学習の新サイトがオープン
kyoikujin
2010/5/26 掲載
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 総務省統計局では、学習指導要領の改訂によって、統計教育の拡充が図られていることに合わせて、今月12日、統計学習のための2つの新サイト『なるほど統計学園』(児童・生徒向け)、及び『統計学習の指導のために』(先生向け)をオープンした。

統計学習を多面的にサポートする『なるほど統計学園』

 小学校高学年生〜中学生を主対象とした『なるほど統計学園』は、大きく4つのコーナーで構成されている。
 「探す・使う・作る」 のコーナーでは、豊富な統計データを使いやすい形で提供している。様々な統計データがインターネットを通じて簡単に入手できる時代だが、小・中学校の学習ではそのまま使うことができないようなデータも多いため、コンパクトにまとまった使いやすいデータが多数入手できるのはうれしい。また、このコーナーでは簡単に統計グラフを作成できるソフトもダウンロード可能で、手作業による統計グラフ作成の負担軽減も期待できる。
 「学ぶ・知る」 のコーナーでは、統計の役割、仕組みや用語などについて解説している。その中の「統計の落としアナ」では、統計を使ったり、読み解いたりする上で注意するべきことが、動画アニメーションで解説されており、特に中学校数学科の「資料の活用」領域において、統計リテラシー的な学習を行う際には大いに役立ちそうだ。
 その他に、「親しむ」 のコーナーでは、統計にかかわるコラムや、各都道府県の日本一のデータなどが紹介されており、、「遊ぶ」 のコーナーでは、ゲームで楽しみながら統計の学習をすることもできる。

教材開発、授業づくりに役立てたい『統計学習の指導のために』

『統計学習の指導のために』では、実践的な授業モデルや、授業の導入や発展で使うことのできる補助教材などが紹介されている。
 ここで紹介されている授業モデルでは、統計局が実施している統計調査の結果等が素材として用いられており、様々な統計資料を活用した教材開発や授業づくりのヒントになりそうだ。
 また、補助教材については、統計とはどんなものかという基本的なことから、統計にかかわる歴史的なエピソードまで、様々な素材が提供されているが、実際に使用する際には、子どもの実態に応じて扱うよう注意が喚起されている。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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