きょういくじん会議
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意外と知らない? プロスポーツ選手へのなり方
kyoikujin
2010/5/28 掲載
もしも子供から『スポーツ選手になりたい!!』と言われたら ~成功するアスリートを育てる方法~ (アース・スターブックス)

 明後日5月30日は、本年度の日本ダービー。正式名称を東京優駿といい、JRAが主催する競馬の重賞競争の中でも、人気の高いイベントだ。さて、ふとした疑問。颯爽と走る競走馬に乗っている騎手になるためには、どうすればいいのだろうか。プロ野球、プロサッカーといった子どもに人気のあるスポーツの選手へのなり方は、わかりやすい気がするのだが…。そこで、少し調べてみた。

競馬の騎手になるには?

 競馬には、日本中央競馬会(JRA)が主催する中央競馬と地方公共団体が主催する地方競馬がある。日本ダービーを主催するJRAの騎手になるためには、中央競馬の騎手免許が必要。そして、その免許試験を受験するには、基本的には競馬学校に入学する必要がある。競馬学校の入学資格は、中学卒業見込みから20歳未満まで。男性の職業というイメージが強いが、女性でも受験できる。ただし、体重制限や裸眼で0.8以上の視力といったことが受験資格に課されている。また、多くの騎手は中学卒業後すぐに競馬学校に入学することが多いという。競馬学校で3年間学んだ後に、騎手免許試験を受け、合格すれば騎手となり、プロとしての生活が始まるとのこと。あとは、自らの能力次第というところだろう。
 競馬は賭け事。小中学生には関係ないとも言えるし、保護者や先生方のなかには、いいイメージをもっていない方もいるかもしれない。しかし、子どもがもしも騎手を目指すならば、早い段階での決断が必要といえそうだ。周囲のアドバイスや協力が必須といえるかもしれない。

大相撲の力士になるには?

 ほかにも、大相撲の力士へのなり方も意外と知られていないのではないだろうか。日本の国技、大相撲の力士になるには、新弟子検査を受け合格する必要がある。新弟子検査を受けるためには、所属したい相撲部屋の師匠となる親方を通して、日本相撲協会に規定された必要な書類を提出する必要があるため、まずは相撲部屋に入門することが必要といえそうだ。
 競馬の騎手と違って、大学での学生相撲を経て入門する人もいるそうだ。また、学校を卒業しても実技試験などがある競馬と異なり、身長173センチ以上、体重75キロ以上という基準に合格すれば、これ以上は審査がない、というのも一つの特徴といえるだろう。

それ以外のスポーツ選手になるには?

 石川遼選手も活躍するプロゴルファーになるためには、様々な規定があるようだ。一方、プロレスラーのように、学歴や資格に関係なく、新人募集に応募し合格すればよいというものもある。やはり、そのスポーツならでは、というものが多そうだ。

 小中学生の頃は、漠然とプロのスポーツ選手になりたい、と考えている子も少なくないだろう。プロ野球選手などのように、社会人から選手になるというケースもあるが、一方でもっと小さい頃に自分の将来を決める必要があるものもありそうだ。
 各スポーツに、運営する団体があり、スポーツ選手になるための資格などは、HPに掲載されていたり、問い合わせればわかるものが多い。保護者や先生は、もし身近に才能あふれる子どもがいたら、プロ選手への道を調べてみるのもいいかもしれない。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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