きょういくじん会議
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国内初! CR機能付きライター発売へ
kyoikujin
2010/6/14 掲載
身近な危険から子どもを守る本―子どもの安全・安心ノート

 以前のきょういくじん会議の記事でもご紹介した「使い捨てライターへのCR(チャイルドレジスタンス)機能義務付け」ですが、現在消費者庁では、より具体的な目標として、来年夏から義務付けを始める方向で検討を行っているそうです。

◎国内初のCR機能付きライター

 来年夏からの義務付けを受け、国内でも企業の取り組みが始まっています。ライター販売の大手企業であるBICジャパンでは、今月21日より、全国のセブンイレブンで国内初のCR機能付きの使い捨てライターを販売することを決定し、話題を呼んでいます。
 21日に発売されるこのライターは、着火レバー部分の重さが従来のものに比べて2〜2.5倍になっており、子どもが簡単に押せない構造になっています。アメリカで行われたテストによると、レバー部分の重さを2倍にすることによって、生後42〜51ヶ月の子どもの94%が着火できなかったという結果もあるとのこと。また、今年の9月中旬には、ヤスリを回転させて着火するフリント式のCRライターの発売も決まっており、こちらもヤスリ部分を回りにくくするなどという形で子どもが使いにくい構造になるような工夫がなされるとのことです。
 同様に、ライテックからも6月下旬に同様の構造のライターが、全国のローソンで発売されることが決定しているそうで、来年夏に向けて、今後ますますCRライターへの注目が高まりそうです。

◎業界全体の取り組み

 各企業だけでなく、業界全体でもCRライターへの取り組みが始まっています。日本喫煙具協会では、子どものライター取り扱いによる事故を防ぐため、ライター安全大使館という特設ページを設け、先月27日には、ひろみちお兄さん(インストラクターの佐藤弘道さん)をライター安全大使として任命しました。今月3日からは、街頭でのリーフレット配布も始まり、啓発キャンペーンに努めているそうです。
 リーフレットには「子どもを守る、ライター4か条」として、次の四つが挙げられています。

@子どもの手の届くところに、ライターを置かない。
A子どもにライターを触らせない、点火させない。
Bライターの火遊びを見たら、すぐに注意してやめさせる。
C理解できる年齢になったら、子どもに火の怖さを教える。

 ライター自体に子どもの事故を起こりにくくする工夫をすることは、もちろん大切なことですが、やはり最も大切なのは、大人がきちんとライターの管理をして、子どもと一緒に火の扱いを話し合うことです。子どもたちの事故を防ぐことができるよう、火の扱いには十分気をつけていきたいものですね。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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