きょういくじん会議
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あなたの学校の会議は何点? よい会議のススメ
kyoikujin
2010/6/10 掲載
会議の教科書 強い企業の基本の「型」を盗む!

 書店のビジネス書の売り場でよくみかける「会議」をテーマとした本。学校での会議といえば、真っ先に浮かぶのが職員会議ですが、となりの学校の職員会議ってどのように行われているのだろうって思ったことはないでしょうか。
 今回は学校での会議について少し考えてみました。

残業して会議?

 平成19年に文部科学省によってまとめられた「教員勤務実態報告書」によると、小学校の教員のうち、「授業の準備をする時間が足りない」という項目について、「とても感じる」と回答した教員は45.6%、また、「教員のやる仕事が多すぎる」という項目について、「とても感じる」と回答した教員は55.8%にのぼりました。このような教員の多忙さは以前から注目されていることですが、この報告書では、「勤務日の平均残業時間における業務内訳」について、小学校・中学校ともに「会議・打合わせ」が上位5位に入っている時期があることも報告されていて、興味深く感じました。

よい会議にするためには?

 児童と向き合う時間や授業の準備時間などを確保するために、会議時間を短縮することに目を向けた実践例があります。
 例えば、群馬県富岡市立西中学校の「平成20年度学校における業務改善報告書」では朝の全体打合せを5分以内にすることと、朝の全体打合せの回数を週1回減らし、さらに週2回減らすという2点の目標を立て、1年間の業務改善の結果、年間で合計514分の時間が生まれたことが報告されています。

 また、Benesse教育研究開発センターのHPでは、北海道札幌市宮の森中学校の実践事例が紹介されています。宮の森中学校が会議時間の短縮のために行ったことは、会議の1週間前までに、議題を提示し意見を集約して議題を調整することと、会議は職員室で行わず、「ロの字型」で全員の顔が見合わせられる会議室で行うということだそうです。この結果、かつては2時間以上かかっていた会議が1時間に短縮されたそうです。

 両方の事例に共通するのは、事前の準備で検討課題を明確にすることです。会議のキホンとも言えそうですが、準備が不十分なまま会議に突入してしまうということはよくあるような気がします。

 わかっていても難しい会議の効率化、皆さんの学校や会社の会議は満足いくものとなっていますか。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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