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いつかは給食にも登場? エミューの活用が注目
kyoikujin
2010/7/5 掲載
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 みなさんは、エミューという鳥をご存知だろうか。オーストラリアの国鳥で、見た目はダチョウのような姿をしており、鳥類の中では、ダチョウに次いで背が高いという鳥だ。日本では、上野動物園や多摩動物公園で飼育されており、みることができる。最近、このエミューが注目されているという。

これからの食を支える?

 6月18日の読売新聞の記事によると、東京農業大学生物産業学部が、「食と農」の博物館で9月19日まで「エミュー展」を開催しいているという。
 エミューは、その活用方法の幅広さが注目されているそうだ。まず、その肉は、豚肉の約4倍の鉄分を含んでいるが、脂肪含量は低いという。メニューとしては、握りずし、生春巻き、竜田揚げなどにするとおいしいらしく、種類も幅広い。また、卵も独特の弾力性があり、食べることができるそうだ。
 そして、皮や骨、内臓は、加工品として活用できる可能性があるそうだ。そのうえ、ほかの動物ではあまり利用できないという脂肪からはオイルが取れ、スキンケア商品としての利用も考えられるという。まさに、エミューのすべてが畜産商品になりうると言えそうだ。

エミュー展へ行こう

 エミュー展では、講演会やエミュー肉の加工実習などが企画されている。また、卵を使った生どら焼きなどを購入することもできるので、味が気になる人は、食べてみるのもいいだろう。
 8月8日には、小学生を対象としたイベントも開催されるという。イベントの内容は、「『エミュー』のお話と『エミューの卵の殻』で楽しい飾り物を作ろう!」というもの。エミューの卵の殻は、ニワトリの約10倍の大きさで、きれいな緑色をしているおり、エッグアートという工芸品作りにも利用されているという。子どもたちが夢中になって楽しく工芸品作りができそう。勉強にもなりそうだ。保護者の方は、夏休みの外出候補の一つに入れてみてはいかがだろうか。

 エミューは、丈夫で飼育がしやすい動物だそう。1998年には国内での人工孵化や自然孵化に成功し、順調にその数を伸ばしているという。いつの日にか、食卓や給食にエミュー料理が並ぶ日が来るかもしれない。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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