きょういくじん会議
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7/11は参院選 教育に関する政策の各党比較
kyoikujin oec
2010/7/6 掲載
参議院選挙要覧 平成22年版

 参院選まであと1週間。ここでもう一度、各党の主要な教育政策を比較してみましょう。

民主党

 民主党のマニフェストはこちら。子ども手当を現行の13,000円からさらに上積みすることや、幼保一元化や少人数学級の推進について述べられています。また、奨学金の拡充はほとんどの党が公約として掲げていますが、民主党の公約では、大学生や専門学校生の希望者全員への奨学金給付について書かれています。

自民党

 自民党のマニフェストはこちら。子ども手当は全面的に見直し、学力テストを悉皆調査に戻すとしています。また、小学校5・6年生での教科担当や、高校卒業試験の導入、土曜授業の再開についても言及しています。

公明党

 公明党のマニフェストはこちら。子ども手当については、児童手当の拡充よりも保育サービスの拡充を謳っており、職業教育の重視や、大卒後3年間は新卒扱いにすることなどが挙げられています。

共産党

 共産党のマニフェストはこちら。子ども手当を増税につながると批判し、学習指導要領の法的拘束力をなくすことや、学力テストの全廃を主張しています。

社民党

 社民党のマニフェストはこちら。子ども手当の推進を初めとする子育て支援や、子どもに関する政策をとりまとめる「子ども省」の創設のほか、教育基本法などの抜本的な改正や、教員免許更新制の廃止を謳っています。

国民新党

 国民新党のマニフェストはこちら。待機児童対策の推進や病児保育の充実による子育て支援を挙げています。

みんなの党

 みんなの党のマニフェストはこちら。子ども手当を地域主権の観点から抜本的に見直すことや、幼保一元化の推進、教職員の政治活動の禁止などが書かれています。

たちあがれ日本

 たちあがれ日本のマニフェスト(PDFファイル)はこちら。教員免許更新制の強化、教員の選挙活動の禁止、全国学力テストの再開などを謳っています。

新党改革

 新党改革のマニフェストはこちら。子ども手当は見直し、子どもの人数が増えるごとに額を上げ、子どもを多く作ることを奨励するとのこと。また、「脱ゆとり」を進め、子どもの学習進捗に応じて、現場で柔軟に学習内容を決めることができる「効果的な詰め込み教育」を謳って、中高一貫教育を進めるとしています。

まとめ

 ごくごく大雑把に主要政党のマニフェストから教育・子育て関連の事柄を抜粋しましたが、大きく意見が分かれていたのは「子ども手当」「教育基本法」「全国学力テスト」などの点についてでした。また、みんなの党やたちあがれ日本などが、教職員の政治活動を禁じることに言及していたことも特徴的です。

候補者ごとのデータはGoogleで

 さて、政党のマニフェストについて概観しましたが、実際の候補者たちについての情報を収集したい場合には、Googleの参院選2010特設サイトが便利です。選挙区ごとの候補者一覧から調べたい候補者を選ぶと、その候補者の公式サイトやTwitter、関連するニュースや動画、ブログ記事、ツイートなどなどが一度に表示されるようになっています。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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