- きょういくじん会議
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7月26日に株式会社旺文社から『教科書よりやさしい日本史』が刊行されます。「学習参考書とアニメ制作会社の異色のコラボ」で生まれたというこの参考書、どんな中身なのでしょうか。
日本史の本といえば…
日本史の本でブームになったといえば、『もういちど読む山川日本史』ですね。株式会社トーハンが6月に発表した2010年上半期ベストセラーでは、単行本のノンフィクション他部門で第6位に入りました。見覚えのあるあの表紙の本が書店で平積みされていると、思わず手にとってしまいますよね。このもういちど読むシリーズは、日本史・世界史シリーズは,今年の4月現在で累計50万部を突破したそうです。
『教科書よりやさしい日本史』をつくったのは?
著者は河合塾で日本史を教える石川晶康氏で、登場する歴史上の人物のイラストなどを描いたのは、アニメ制作会社プロダクションI.Gの西尾鉄也氏だそうです。旺文社のHPには特設ページも設けられていて本書の内容を紹介しています。
内容の特長は?
この本のウリは、「日本史の軸」を身につけられることだそうです。おもな対象は大学受験をひかえた高校生だそうですが、石川氏は自身のブログの中でぜひ社会人にも読んでもらいたいと述べています。また、読者に対して「歴史にドラマを求める前に、その舞台となった各時代の政治・制度、外交、経済などを理解すること。そのためには、部分的ではなく、古代から現代までの基本的な知識を、時間軸にそって整理することです」とも書いています。
私が仕事上、話をするのはおもに中学校の先生ですが、生徒の苦手なことを伺うと、多くの先生方から「時代の並び替え問題」という返事が返ってきます。さらには「2年で歴史学習を終えて、受験の前に歴史を復習させると、奈良時代と平安時代の順番すらがわからない生徒がいるんだよ」と嘆く声も…。
そういった先生方の声を考えると、「時間軸に沿った整理」というのは共感をよぶ編集方針だと思います。
さてさて、この本は『もういちど読む山川日本史』に続く歴史ヒット本となるでしょうか。
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