きょういくじん会議
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これも天体? 国際宇宙ステーションを観測してみよう
kyoikujin #93
2010/7/29 掲載
宇宙の世紀 惑星探査と宇宙ステーション[DVD]

 今秋の完成を目指して、現在も宇宙で建設中の国際宇宙ステーション(International Space Station、略称 ISS)。先月、ISSでの約5か月半の長期滞在を終え、無事地球に帰還した野口聡一さんのニュースが記憶に新しいところですね。
 ところでこのISS、条件が揃えばなんと地上から肉眼でも確認できるということをご存知でしょうか?

誰でもカンタン、ISS観測

 ISSは日の出前と日没後、それぞれ2時間ほどの間に観測することができます。観測条件がよければ一等星並みの明るさを放ち、ゆっくりと(実際は地球を90分で一周できてしまう速度!)空を移動していくため、星がよく見えない都市部に住んでいる方、天体観測に慣れていない初心者でも簡単に見つけることができるそうです。望遠鏡のような道具は必要ありません。

まずは予報をチェック!

 ISSを観測しようと思ったら、まずはこちらの予想情報を確認しないことには始まりません。日本地図から自分の観測地を選択すると、いつ、どこで、どうやったらISSを見ることができるのかが一瞬でわかるようになっています。試しに東京を観測地に設定してみたところ、次にISSを観測しやすい日時は8月4日の午前4時18分、南西の方角から現れて北東に飛び去っていく、との情報が得られました。夏休み中の子どもたちだけでなく、早起きできそうな方はぜひご覧になってみては。

写真も撮れます

 めでたく肉眼で観測できたなら、次はISSの姿をカメラに収めてみてはいかがでしょうか? 長時間の露出など、必要となるいくつかの機能を備えていれば、デジタルカメラでも撮影可能とのこと。普通の星より動きが早いために、実際より暗く撮れてしまったりと少し難しいようですが、写真が好きな方、星が好きな方は挑戦してみるのもいいかもしれません。
 JAXAのホームページでは、天文ファンを含む多くの方々から投稿された、ISSの写真の数々を楽しむことができます。中にはハッキリとISSの姿かたちが確認できるものもあり、感動モノです。

 地上からはるか約400キロ上空を飛行するISS。地上から眺める私たちの目にはまるで星のように映りますが、その中では宇宙飛行士たちがともに生活をし、日々さまざまな実験や研究を行っているとはなんとも不思議です。
 彼らの活躍を祈るとともに、夏の空を駆け抜ける「流れ星」ならぬ「国際宇宙ステーション」に願い事をしてみませんか? 見つけられるチャンスが多い分、願いも天に通じやすいかもしれませんよ!

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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