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妖怪調べで伝統文化を学ぶのはいかが
kyoikujin
2010/8/19 掲載
水木しげる妖怪大図解

 NHKの朝の連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」が人気だ。物語は、テレビアニメでも有名な漫画、「ゲゲゲの鬼太郎」の原作者である、水木しげるさんの妻、武良布枝さんの自伝をもとにした作品。さて、水木しげるさんと言えば、数々の妖怪漫画で有名。そこで、妖怪について調べてみた。

歴史が古い!

 妖怪といって、思い浮かべるイメージはなんだろうか。「怖い」「恐ろしい」といったものだろうか。それとも、小説や漫画の中の創作物というイメージだろうか。
 妖怪の歴史を調べてみると、かなり昔からその存在が言われているようだ。平安時代の書物のなかで、「妖怪」という言葉が出てきたり、『枕草子』のなかで「もののけ」という言葉が使われていたりするようだ。江戸時代になると、妖怪図鑑が出版されたり、浮世絵の画題としても描かれているとのこと。歴史の古さを感じる。

いろいろいます! 日本の妖怪

 日本の妖怪のなかで有名なのは、河童と天狗だろうか。
 まず、川や沼の中に住む河童は、水辺を通りかかった人や泳いでいる人に対して悪事を働く妖怪とされているそう。頭に皿を乗せている姿が有名ではないだろうか。
 次に、天狗は、元来は中国の妖怪とのこと。鼻の長いお面の天狗を想像する人が多いのではないだろうか。神様として、信仰の対象になることもあり、日本の各地で天狗の名前がついた場所も存在するそうだ。
 そのほか、有名な妖怪以外にも、様々な妖怪が存在する。例えば、豆腐を手に持つ子どもの姿の妖怪で、雨の降る夕方に出没する豆腐小僧。巨大な蟹の妖怪である化け蟹。調べ出すと、本当に全国各地にいろいろな伝説をもつ妖怪が存在することがわかる。

妖怪に関するイベントも

 夏休みには、妖怪に関するイベントも開かれている。例えば、京都の東映太秦映画村で8月21日、22日に行われる、お化け大学校祭「化け大祭」。妖怪百鬼夜行として、仮装行列や盆踊りをしたり、妖怪グッズや書籍の販売が行われたりするらしく、なんとも楽しそうだ。ちなみに、お化け大学校とは、水木しげるさんを会長とした世界妖怪協会が2009年に創設したものだという。

 大切にしたい日本の伝統文化は、武道や建造物、食べ物など数多くある。たとえ実在しないとしても、日本古来から様々に伝えられてきた妖怪について調べてみるのも、伝統文化を学ぶことの一つになるかもしれない。残り少ない夏休みで、面白楽しく妖怪について調べてみるのはいかがだろうか。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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