- きょういくじん会議
秋の文化祭シーズン到来。文化部の人は、発表に向けて大忙しの毎日かもしれない。そんな中、先日行われた文化祭で、「スマイルグランプリ」という一風変わったイベントを生徒が企画した高校があるそうだ。
生徒発 笑顔の祭典
9月19日の神奈川新聞の記事によると、神奈川県立七里ガ浜高校で行われた文化祭で「スマイルグランプリ」という、コンテストが開かれたという。
このコンテストは、全24クラスから男女1人ずつ選ばれた出場者のうちから、全校生徒の投票で、男女の各1位を選出するというものだそう。審査の第一基準は、コンテストの名前のとおり「笑顔」だが、「高校に貢献し、高校を愛してやまない人」や「お手本となれる人」なども基準となり、見た目だけの判断基準ではないという。
コンテストを企画した中心は生徒会長だが、きっかけは今年の4月に着任した、民間出身の吉田校長の笑顔の大切さを訴えた挨拶だというのも、興味深い。校長の話が生徒会長のひらめきを生み、全校生徒が参加する企画になるとは、まさに学校全体で取り組んだイベントといえるだろう。
校長発 誕生月懇談会
七里ガ浜高校では、校長発の「誕生月懇談会」という催しも行われているという。この会は、誕生月の生徒と校長が一緒にランチを食べるというものだそう。楽しい会話から学校で改善してほしいことまで、様々なことを話しながらランチを楽しむという。
校長がランチの席で出た話を学校運営の参考にするというメリットや生徒のプレゼン能力の高まりも期待できるという。吉田校長は、前任校から「誕生月懇談会」に取り組み、2年間の在任期間で約350人の生徒の顔と名前を覚えたという。
「校長先生」といえば、遠い存在という人も多いのではないだろうか。特に生徒数が多い高校ともなれば、校長と一度も会話したことがない、ということも少なくないはず。生徒と校長が意見交換できるような場所ができれば、よりよい学校生活につながるきっかけになるかもしれない。
文化祭でのイベントも、日常のイベントも、笑顔につながり、楽しい学校生活につながれば何より。みんなが笑顔になるような新しい企画を教師も生徒も一緒になって考えるのも楽しそうだ。
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