- きょういくじん会議
![嵐 Photo&Episode a masterpiece! (RECO BOOKS)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/P/486204137X.01.MZZZZZZZ.jpg)
観光庁によれば、同庁は、人気グループの嵐が日本の魅力を伝える図書『ニッポンの嵐』を、全国の小学校・中学校・高等学校等に無料で配布したそうです。9月に配付された同書は、各校に2冊ずつ配付される非売品の書籍だったため、同庁にはファンからの問合せが数多く寄せられているようです。
嵐は今年の4月に観光庁から「観光立国ナビゲーター」に任命されており、海外からの観光客誘致を促進する「日本の顔」としてボランティアで活動をしています。観光立国教育は、子どもたちの旅をする心と、自分たちが住む地域を誇りに思う心の育成を目的とした観光庁の取組みです。ジャニーズ事務所の関連会社「株式会社M.Co.」は、この観光庁の趣旨に賛同し、今回『ニッポンの嵐』を制作、約8万冊の無料配布を観光庁に依頼したそうです。
内容は、嵐のメンバーが、自分たちの足で日本の各地へおもむき、改めてその魅力を再発見するというもの。大野智さんは青森でアート、櫻井翔さんは奈良県で農業、相葉雅紀さんは千葉県等で介護、二宮和也さんは京都等でゲームやアニメ、松本潤さんは島根の離島で自然と観光について考える、というように、それぞれの個性が出ているテーマで体験や対談を行っています。
各メンバーは1泊2日の旅の中で真剣にテーマと向き合ったようで、観光教育や社会科の教育の面からも興味深い内容が掲載されていることがうかがえます。特に、櫻井さんがぜひ会いたかったという「半農半X(エックス)」の提唱者、塩見直紀さんとの対談や、二宮さんとスタジオジブリの宮崎駿さんとの対談などは、ファンならずともチェックしておきたい内容なのではないでしょうか。
もともとこの企画は、メンバーたちの「色々な方に支えられている状況に感謝をし、社会貢献をしたい」という思いからスタートしているそうです。非売品となっている本書は、子どもたちの注目度も高く、学校によっては閲覧や管理の対応で苦心されていることも予想されますが、学校図書として長く読まれるものとなり、嵐の思いが観光教育への追い風を巻き起こすことに期待したいです。
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