- きょういくじん会議
あと数日で師走。年末に向けて忙しくなるこの時期、仕事や忘年会で遅い時間に電車に乗ると、塾のかばんを背負って電車に乗っている小中学生を見かけることはないでしょうか。また、共働きのご家庭の増加により、保育園や学童保育では、子どもを遅くまで預けるサービスが充実してきています。保育所や塾、習い事の教室まで保護者がいつも送り迎えをできれば何よりですが、仕事や家庭の都合でできない事もあるかもしれません。そんな時、頼りになる送迎サービスを実施している企業も多いようです。
山形県では、地域で子育てを支援しようという試みから、全国ではじめて、県が一部の導入費用を負担し、この10月から「子育てタクシー」の運行を開始しました。「子育てタクシー」は、保育園や習い事など子どもだけの送迎だけでなく、妊婦さんの移動、小さい子どもを連れて外出する際のサポートをすることを目的としています。「全国子育てタクシー協会」の養成講座や保育実習を受ける費用、チャイルドシートの購入費の一部を県が負担して、県内のタクシー会社と連携してサービスを開始したということです。
他の県でも「子育てタクシー」に加入しているタクシー会社は増え、実際に利用している方も多くなっているようですが、県をあげて導入を支えているというのは珍しいですね。
警備会社が行っている送迎サービスもあります。株式会社デイズは、学校、塾、病院への送迎を行っており、事前に保護者、子どもとの顔合わせを行ったうえで、ドアからドアへ確実に送り届けてくれるそうです。いつでも顔見知りの方が近くで待っていてくれるということは、子どもにとっても安心なのではないでしょうか。
また、民営の学童保育では夜遅くまで子どもを預けることができることが特長の一つになっていますが、それに加え、学校や自宅までの送迎をするといったサービスもあることが大きなセールスポイントにもなっているように感じます。特に小学校低学年のうちは、一人で歩かせるのは危険という意識も高いため、利用される方も多いのかもしれません。
このような子どもの安全を確保するための送迎サービスについて皆さんはどのような感想をお持ちでしょうか。過保護と思われる方、物騒な世の中にあっては必要と思われる方もいらっしゃると思います。また、子どもを遅くまで預けたり、塾や習い事に遅くまで通わせていることに疑問を感じるという意見もあるかもしれません。いずれにしても、子どもたちが安全に楽しくそれぞれの居場所で生活できるよう、必要に応じてサービスをうまく活用していけたらよいな、と思いました。