- きょういくじん会議
日本で英語を学んでいる子どもは多いと思いますが、ネイティブと会話をする機会はどのくらいあるのでしょうか。
新しい学習指導要領では小学校での外国語活動必修化や、中学校で外国語(英語)の授業時数をこれまでの105時間から140時間に増やすなどの措置があり、義務教育における英語学習が注目されていることが分かります。
英語の学習方法は人それぞれですが、学校の授業以外で、英語をアウトプットする機会のない子どもたちが、多いような気がします。英語に興味があっても、さまざまな理由から外国でのホームステイや留学へ行けないこともあると思います。しかし日本国内でも、英語を使って生活することを目的にしたイベントがあるのをご存知でしょうか。その対象は大人だけではなく、子どもを対象にしたイベントもあり、民間企業やNPO法人などが企画しています。
今回は、今年の春休みに国内で予定されている、子ども向けのイベントを3つご紹介します。
<プレシャス・キッズ英語春キャンプ>
大阪にある英会話教室フラワーズとオーストラリアの留学手配会社アシストウェルが主催する小学生を対象にした「プレシャス・キッズ英語春キャンプ」が、兵庫県でおこなわれます。外国人スタッフと一緒に、明石市立少年自然の家で3日間のキャンプをおこない、英語を使ってコミュニケーションをはかります。キャンプの内容は、英語劇のレッスンや英語のレシピを使ったカレーづくりなどです。英語が堪能な日本人スタッフも同行して、初心者の子どもには、日本語でのフォローもあるようです。
<JTBアメリカンスプリングキャンプ>
JTB関東の甲府支店が案内している「JTBアメリカンスプリングキャンプ」は、小学生から大学生が対象で、アメリカの高校生や大学生と一緒に3日間のキャンプをおこないます。開催地は、山梨県にある甲斐の国大和自然学校です。参加する外国人はアメリカの学生なので、年齢が近いということもあり、共通の話題で会話が盛り上がるかもしれません。
<沖縄座間味島研修>
NPO法人国際教育比較研究所が主催の「沖縄座間味島研修」は、小学生と中学生が対象です。外国人の先生と7日間の生活を共にします。座間味島の豊かな自然の中で、英語を使って生活し、海や山でのアクティビティーも経験できるようです。また、午前中には英語の勉強する時間もあります。
以上の3つは開催地が国内なので、英語に興味があれば、英語が堪能ではなくても気軽に参加できるように感じます。また、数日間でも外国人と生活を共にすることで、語学だけではなく、ちょっとした習慣や文化の違いも発見できるのではないでしょうか。そういった経験が異文化理解につながり、視野が広がりそうです。
外国語を使う機会や、外国人とふれあうことは子どもの育った環境によって差があるかと思いますが、今回ご紹介したように国内で経験できるイベントも企画されています。現地で学ぶのももちろん良いと思いますが、外国へ行くのと比べると、国内の方は金銭面や気軽さというメリットがあります。このような企画は、長期休暇に多いようです。この春休みに、子どもそれぞれの環境に合う、英語学習の方法を探ってみてはいかがでしょうか。
![](/common/img/banner/merumaga_w655h70.png)