- きょういくじん会議
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来週14日は、バレンタインデー。義理チョコや逆チョコなど、いろいろなチョコレートがあるようですが、1月29日の読売新聞の記事では、百貨店「そごう西武」が販売している、高校生が考案したチョコレートを紹介しています。
商品名は、「ハートフルチョコレートボックス」(2,625円)。8個入る箱に7個のチョコレートが入っていて、空いているスペースの1個分(400円)が寄付され、児童養護施設の子どもたちのために使用される予定、とのことです。このチョコレートのように、売り上げの一部を寄付などに回す商品が増えており、消費者がそれらを優先して購入する行動を「エシカル消費」というそうです。
広がるエシカル消費
エシカル(ethical)とは、「倫理的」、「道徳的」という意味で、「エシカル消費」は、地球環境に配慮するというエコロジーを起点に、社会や人間の問題を視野に入れ、そうしたことに配慮した消費をしようという動きです。
エシカル消費の対象商品として有名なのは、「ボルヴィック」の「1L for 10L」ではないでしょうか。「ボルヴィック」の売り上げの一部がユニセフへ寄付され、アフリカに清潔で安全な水を確保しようという取り組みです。日本では2007年から始まったプログラムで、私たちが水の必要性を強く感じる夏季の3か月(6月〜8月)に実施されています。毎年実施されるプログラムの結果は、ホームページで確認することもできます。
また、森永製菓では、バレンタインのこの時期を含めた年に2回、「1チョコ for 1スマイル」のキャンペーンを行っています。これは、チョコレート1箱につき1円を寄付することで、カカオ生産国の子どもたちを応援する取り組みです。その他にも、食品に限らず、旅行ツアーや化粧品など、エシカル消費の対象商品は多岐にわたっています。
「何かしたい!」の思いをカタチに
最近のタイガーマスク運動に見られるように、「何かしたい!」と思っている人は多いはず。内閣府による2010年社会意識に関する調査では、「何か社会のために役にたちたい」と思っている人が6割を超えています。けれども、具体的な方法がわからない、周りの目が気になる、などの理由からその思いを行動にうつせていない、ということはないでしょうか。
エシカル消費は、買うことで手軽にできる社会貢献です。自分の周りにはどんな商品があるのか探してみれば、身近なところから社会貢献の道は広がるのかもしれません。
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