- きょういくじん会議
2月11日は建国記念の日。ちょうど土日と並び、三連休となりました。東日本では雪が降るところが多く、天気のあまりよくない連休でした。
ところで、この建国記念の日、由来をご存知でしょうか。この日は、紀元前660年に、初代天皇の神武天皇が即位した日とされていることから、建国記念の日として国民の祝日になっているのです。
そもそも国民の祝日とは何か、というと、「国民の祝日に関する法律(昭和23年法律第178号)最終改正 平成17年5月20日法律第43号」に、
自由と平和を求めてやまない日本国民は、美しい風習を育てつつ、よりよき社会、より豊かな生活を築きあげるために、ここに国民こぞって祝い、感謝し、又は記念する日を定め、これを「国民の祝日」と名づける。
とあります。
建国記念の日は、上記の法律とは別に、「建国記念の日となる日を定める政令(昭和41年政令第376号)」に、
国民の祝日に関する法律第2条に規定する建国記念の日は、2月11日とする。
と定められています。
建国記念の日は、もともと明治の紀元節が始まりです。明治に、日本の起源を祝日にしようという動きがあり、神武天皇即位の初日を日本の紀元(歴史が始まる最初の日)としました。この日を「紀元節」と定めました。戦後、GHQの意向で紀元節は廃止されましたが、1966年に復活、名称を「建国記念の日」と改めました。
日本書紀では、神武天皇の即位は、「辛酉元旦」と書かれています。「元旦」とあるのに2月11日となったのは、明治時代に紀元節を設定する際、「辛酉元旦」を現在の暦に直したからのようです。
新学習指導要領では、小学校・中学校ともに「我が国の国土と歴史に対する理解と愛情」を育てること、深めることが求められています。また、小学校の国語1、2年生の項では、「昔話や神話・伝承など」の読み聞かせを聞くことが示されています。
一部では、神武天皇即位の日を建国記念の日とすることに反対している向きもあるようですが、日本書紀の記述が現在の生活にも影響を与えている例として取り上げると、子どもたちの興味をひくことができるかもしれません。
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