きょういくじん会議
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新年度の準備できてますか? 新指の影響は保護者にも
kyoikujin
2011/2/28 掲載

 新年度まであと1ヶ月。小学校入学・進級の準備に先生はもちろん、保護者の方もお忙しいかと思います。名前の記入や学用品やランドセルの購入などもありますね。毎年恒例のこととはいえ、今年はさらに準備にかける金額、時間は増えているようです。

 2011年4月から小学校新学習指導要領が全面実施することにより、小学生を子どもに持つ保護者は、その準備に大忙し。日本経済新聞の18日の記事では、この時期、学用品売り場や習い事にその影響が表われていると伝えています。

 社会科の新しい学習指導要領で謳われている「地球儀の活用」を受け、学用品売り場でも地球儀の販売が好調とのこと。通常の地球儀以外でも音声で国名だけでなく、首都や各国の情報を伝えてくれる『しゃべる地球儀』なども人気を博しているようです。地球儀専門ショップ『Globe shop』などでチェックしてみてもよいかもしれません。

 また、小学校高学年での英語の必修化を受け、英語塾の生徒数も増えているそうです。「小学館アカデミー」では、小学校高学年の英語教室への新規会員数が前年同月比で2倍になったとも同記事では伝えており、保護者の意識の高さがうかがえます。小学校英語は教科書がないため、どんなことを授業で学ぶのか、塾に通っていないと授業についていけないのではないか、と不安に思う保護者も多いのかもしれませんね。

 その他にも以前のきょういくじんで取り上げられたように、新一年生の準備品アンケート上位にランクインされた防犯グッズの準備もあります。例えば、第4回キッズデザイン賞を受賞した『mamorino』は、防犯ブザーとGPSと通話の機能を兼ね備えたすぐれもの。親が共働きで、子どもを遅い時間まで学童施設に預けるご家庭では、防犯ブザーや携帯電話は特に必需品といえるかもしれません。

 かくいう私自身も新一年生の子どもをもつ保護者の一人。不安に思うことも多く、あれもこれもと準備しなくてはならないと焦ってしまいます。周りに煽られてつい物にばかり目が行きがちですが、本当に必要なのは、同じように不安と希望に胸をふくらませている子どもの心に寄り添う気持ち、親子のコミュニケーションなのかもしれません。変わる環境に子どもが早くなじみ、有意義な小学校生活を送れるよう、毎日子どもの話を聞き、不安をとりのぞいてあげることが必要なのではないかと思っています。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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